- 名前
- イチゴちゃん
- 性別
- ♀
- 年齢
- 43歳
- 住所
- 茨城
- 自己紹介
- 嫌がらせを受けていたのでコメント返しませんが それでもいいという方仲良くしてください...
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ロシア探訪~第4章~
2024年08月02日 07:56
さてさて
楽しい夕食のあと
ホテルにはマリアとマルコ(マリアの父親)に泊まってもらって
親子水入らずの時間を提供し
私はウラジーミルのおうちに泊めてもらいました
マルコ「おはようございます、イチゴさん。とても楽しい時間をマリアと過ごせました
ロンドンで経験したことや、イチゴさんたちとの楽しい時間の事など
マリアはたくさん話してくれました。彼女が幸せに過ごしていることを聞けて、とても安心しています」
私「おはようございます、マルコ。それは良かった、親子は仲良く過ごせるのが一番の幸せだよ」
マリア「おはようママ。今日はどう過ごす予定なの?」
私「私はひとりで、街をうろついてみる。マリアはお父さんとどこかで遊んで来たら?」
マリア「うん!今日はママもホテルに泊まるでしょ?」
私「いいのいいの。ホテルが許可してくれたんだから、今日もお父さんと泊まりなさい」
マルコ「いいのですか?」
私「もちろん!せっかく久々に会えたんだから、誰にも邪魔されない環境で過ごしてね」
マリア「ありがとうママ。ウラジーミルさんにも後でお礼を言わなきゃ」
私「そうね。今日もウラジーミルに泊めてもらうから、何かあったら彼に連絡してね」
(私のスマホはロシア国内でうまく回線が繋がらず、電話は”有って無いようなもの”状態)
マリア「わかった、気をつけてね」
私「はいは~い」
てなわけで
マリア達を後に、私はひとりモスクワの街で
気の向く方へ散策でもするかぁ~状態
で
外に出ると、青々としたバスを発見
(せっかくだし、あてもなくバスにでも乗ってみるか)
と思い立った私
バスの停留所には看板が立っていて
路線図が書き込まれた掲示板
だが、ロシア語が読めない私
え~い、次に来たバスに適当に乗ったれ~
ということで
到着したバスに乗り込み
ドライバーに「バス代、いくら?」(私は英語)
ドライバー「60」※単位はルーブル(ロシア語)
とやりとり
都市部からどんどんと郊外へ走り
40分ほどで、最終バス停に到着
・・・まだ住宅も多いし、そんなにロシアって感じがしないなぁ
と感じた私は
お向かいのバス停に移動
再び到着したバスに乗り込み
私「いくら?」
ドライバー「30」
のやりとりの後
さらに郊外へ
(目的地など知らない)
帰りはどうするかって?
誰かに聞いて、帰ればいいだけですよ
で、揺られること1時間ほど
最終のバス停
これぞ田舎!な風景バリバリの
ロシアのど田舎に到着しました
右も左も、草原&畑(麦っぽいのを育ててる)ときどき森
映画の「フォレスト・ガンプ」で使われそうな景色
木の柵、草原、乗り捨てられたボロい車
これだよこれ
これぞ「外国に来た」って感じられる景色だよ
と、ひとりでテンション上がり気味
とりあえず、目の前の道をテクテク歩いて
家もお店もない、田舎道を歩く私
しばらくすると
道路に馬
馬?
私「どーどーどー」
(ロンドンでは大抵の馬は、私が”どーどーどー”と言うと寄ってきます)
案の定、近づいてきて私に挨拶してくれる馬
鞍や鐙、手綱が付いているので
どこかの牧場かなんかから脱走してきたのかな?
私「あんた、どこから来たの?」
馬「・・・フシュー、フシュー」
と、何を言っているかわからない状態
(アーサーだったら、私の言葉を理解するし私もアーサーの言いたいことはわかる)
ま、とりあえず道路を馬が闊歩するのは危険なので
手綱をひいて、一緒にテクテク
歩き始めて200メートルほど
「%$#&’)”(=%$”’’’’%&)$$#!」
私の理解できない言語(ロシア語)
どこからか聴こえる
で
よ~く聞き耳をたてると
横の小さな水路(土水路)から聞こえてくる
目をやると、老人が倒れ込んでいるのが見え
私「ちょっと!!大丈夫??」
老人「%$#&’)”(=%$”’’’’%&)$$#」
(何を言っているかわからない)
私「起き上がれる?つかまって」
老人「%$#&’)”(=%$”’’’’%&)$$#」
(何を言っているかわからない)
私「どうしたの?転んだの?」
老人「馬から落ちてしまってね。水の中だったから怪我は大したことないんだが」
(ロシア語ですが、おそらくこう言ってるのだろうという推測で和訳)
私「痛い所ない?大丈夫?」
老人「大丈夫だ。少しすりむいた程度だ」
私「おうちは近いの?おくってあげる」
老人「ありがとう。すまないね」
私「ほら。馬に乗るの手伝ってあげる」
老人「ああ、歳をとると体が言うことをきかなくなる」
私「私が一緒に乗ってあげる。一応、馬に乗れるの」
老人「ほう!若いのに珍しい。若者は馬よりも車が普通なのだが」
私「うちにも馬がいるの。だから乗れるの」
老人「そうなのか、いや、ありがとう。私の家はこの道をまっすぐ行った先にある」
私「任せておいて。しっかりつかまっててね」
老人「ああ」
こんな感じで、ゆっくり歩く馬をさばきながら
10分ほどで、おじいさんのおうちに到着(以降、老人をおじいさんと表現する)
おじいさん「ここだ、ここが私の家だ。中に妻(おばあさん)がいるはずだ」
私「呼んできてあげる」
そう言って、おうちの玄関でインターホンを探す私
・・・どこにも無い
私「誰かいる~?おじいさんがね、馬から落ちちゃったんだって!!」
(日本語で大声を出す私)
しばらくして、開く玄関
出迎えるおばあさん
私「ねえ、あのおじいさん馬から落ちちゃったんだって。怪我は大したことないみたいだけど
一応、安静にしてあげられる?」
おばあさん「まあ!なんてこと!!大丈夫なのあなた」
おじいさん「ああ、擦り傷だけだ。他は痛くはないんだよ」
おばあさん「まあ、服がビショビショじゃない!すぐに着替えましょう」
おじいさん「ああ、わかった」
おばあさん「ねえ、あなた。夫を連れてきてくれてありがとう。中に入ってお茶でも飲んでいって」
私「そんなのいいよ。それよりもおじいさんの着替えを手伝ってあげて」
おばあさん「そうね。とりあえず入って。何もないけれどお茶くらい振舞えるわ」
私「ありがとう」
という感じで
イチゴ、ロシアで人助けです
しばらくして、着替え終えて戻ってきたおじいさんと、お手伝いをしたおばあさんが
私に改めてお礼を言ってくれました
私「そんなのいいよ。困ったときはお互い様だから」
おじいさん「そうはいかない!あのままだったら今頃は具合が悪くなっていたかもしれない」
おばあさん「そうよ。何もしてあげられないけど、お昼を食べていってちょうだい」
私「いいの!ありがとう」
おじいさん「ああ、食べ物だけはある。金と名誉はないんだがね」
おばあさん「夫の口癖なの、気分が良いと何度も言うから、聞き流してね」
(くどいですが全て想像。ロシア語がわからないです)
そう言って、おばあさんはいそいそとキッチンで準備をはじめ
おじいさんは再び庭に出て、馬を小屋へ連れていきました
私もおじいさんに付いていき、お手伝い
おじいさん「私は妻と小さな農園をやっていてね。小麦を育てているんだ。
機械は高くて買えないが、農耕馬なら機械の半額以下だ。コイツ(馬のこと)が全ての麦畑で活躍してくれておる」
私「へぇ~。歩いてきた道の畑が、あなたの畑?」
おじいさん「ああ、そうだ。小さなものだがね」
私「ずっと先まで畑だったじゃない!すごい広いよ」
おじいさん「いやいや、私の規模では広いとは言えん」
私「そうなんだ」
おじいさん「そうだ、思い出した。このたい肥を明日には運ばねば」
私「それ運ぶの?私がやってあげる」
おじいさん「それはいかん!恩人に仕事をさせたとあっては、妻に叱られる。
それに君は女性だ。こういう力のいる仕事を女性にさせたとあっては、亡くなった両親に私が叱られてしまって二重苦だ」
私「いいのいいの。こう見えて私、ロンドンで農場の手伝いもしてるからさ」
そう言いながら、ひょいとたい肥袋を持ち上げる私
おじいさん「なんと力持ちな!その袋は重いというのに」
おじいさん「ああ、あの車に載せてくれればいいよ」
そう言って指さしたのは、お手製のキャリア(どちらかというと、大八車)
40袋ほどをキャリアに載せ、作業が終わった頃
おばあさん「2人とも~!食事が出来ましたよ~!」
とお声がけ
続きますよ~
このウラログへのコメント
異国の地で行き先のわからないバスで郊外に行き、落馬したおじいさんと遭遇?!なんというか。。。映画の序章のような展開にオドロキ。姫さまの足跡にワクワクです。
通じない言葉でなんとなく人助け、なかなかできることじゃありません。感心します。
なんと…素敵過ぎる
時間に追われ生活してると、困ってる人に『大丈夫かな…』なんて思っても時間が…他の誰かに…とか『時間と心に余裕がないと出来ないんだ…』とか、やさしくなくなっていく嫌な自分がいます
会話全て妄想に笑いまして
ロシア穀倉地帯でしょうか
クリミア黒海経路をジャイアン的に奪うロシア
これは妄想ではなく現実に起こった戦争
メロメロしちゃってください
想像ロシア語の掛け合いが面白いです(笑)
おつかれマラです。
ロシアをかなり楽しんでいますね!
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