- 名前
- ルカ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 24歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 初体験は小6の時。近所の中学生と・・・。早熟で小4の頃からオナニーしてました(≧∇≦...
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
20代モテ系独女が不倫した結果。②
2023年12月08日 16:27
12月25日、聖夜のスカイツリー前駅。
彼は来てすぐに、待ち合わせ時間の少し前に着いて康成を待っていた私の冷えきった手を、彼のコートのポケットの中でぎゅっと握りしめて暖めてくれる。
スカイツリーの展望回廊から、クリスマスで賑わう東京の街を見下ろす間もずっと、ポケットの中で私の手を暖めてくれていた。
ホテルのクリスマスディナーで乾杯すると、ゆあへのクリスマスプレゼントにって、小さな箱を渡された。
ドキドキしながら開けると、ティファニーのハートのネックレスが入っていた。
「ささやかだけど、俺の気持ちだよ。俺とゆあの、愛の証だ」
私は嬉しくて涙ぐんでいた。
「ゆあ、本当に幸せ。最高のクリスマスにしてくれてありがとう」
私は最高に酔っていた。
お酒にではなく、康成という男に完全に酔って、少しでも油断すると、正気を保てずフラフラになりそうなほどだった。
そのままホテルでセックスし、ひとり暮らしのアパートに帰宅してからも、嬉しくてふわふわしていた。
鏡の前で、胸元にきらめくハートのネックレスを何回も見た。
不倫なのに、こんなに幸せ。
康成に愛されて、私はどんどん幸福になっていく。
クリスマスが終わると、街は一気に年末モードになり、大晦日と元旦が過ぎた。
そして、三が日の最終日。
クリスマスからハッピー気分でいた私は、奈落の底に突き落とされることになる。
『もう、気持ちが冷めた。終わりにしよう』
康成から届いたメッセージを見たとき、最初は何を言っているのかわからなかった。
『え、なに? いきなりどういうこと??』
『ごめん、やっぱり、家庭を大事にしたいから』
この男は、正月から何を言っているんだろう。
ゆっくり休もうと思っていた正月気分が台無しだった。
『え……? 奥さんとは、冷めきってるんじゃなかったの……?』
『そうなんだけど、子どももまだ小さいし、家庭に戻ろうと思う』
取ってつけたような、取り繕いの言葉に聞こえた。
本当は、私のことが嫌いになったんじゃないの?
そうなんでしょ?
だったら、はっきり言ってよ。
そうじゃないと、私、次に進めない……。
必死の思いで送ったメッセージに、返事はなかった。
それからは、何を送っても既読スルーだった。
ショックで悲しむ私を最後までフォローすることもなく、新年早々、不倫相手を地獄に突き落として、康成は私の前から消えた。
私はべつに、電話もしたいとか、連絡を3時間おきにしろとか、もっと会いたいとか、奥さんと別れて結婚してほしいとか、泊まりで旅行に行きたいとか、お金が欲しいとか、そんな要求をしたことはないし、これからもするつもりもない。
ただ、月に数回とか、月に1回でもいいから、会ってデートしたり、セックスしたりしてくれるだけでよかった。それだけでよかったのに。
あんなに、好きと言ってくれたのに。
2人の愛の証だよ、と言ってプレゼントしてくれたネックレスを、お守りみたいに大事に大事に毎日つけて、私は康成に愛されている、不倫でもいいから一緒にいたいって、思ってたのに。
それから、私は大好きなスイーツやタピオカミルクティーどころか、ご飯も食べられなくなった。
元々シンデレラ体重だったのが、さらに減って、若干醜いほど痩せてしまった。
康成との不倫関係が、永遠に続くと思ってたわけじゃない。
もう会えない、と言われたとき、私はどこかで、終わりを受け止めなきゃいけない、とも思っていた。
ただ、別れを一言告げただけで、何のフォローもせずに一方的に消えたことが許せない。
徐々に、康成への愛が憎悪になっていった。
洋食店の経営が失敗すればいいと思った。
最低な人間性の男がやっている店の評判は落ちるべき。
そう思い、グルメサイトに星1をつけ、「味が微妙。不味い」「星もつけたくないくらい対応が悪い」などと、てきとうな悪口を書いた。
が、それだけでは満足しない。
『あんたの妻を××してやる』
そんなメッセージを、今すぐ送りつけたくて仕方ない。
でも、もし店のメールアドレスに捨てアドで送ったとしても、私が犯人だとすぐバレるだろう。
だから、私は、康成の家庭をメチャクチャにする、リアルな妄想をすることにした。
朝、××線沿いの郊外に5千500万円で買ったと康成が言っていた、自慢の一戸建ての玄関の脇の茂みで待ち伏せして、彼が妻にいってらっしゃいと見送られた直後。
のんきに駅へ向かう彼をめがけて、一直線に茂みから飛び出し、正面からナイフを突き刺す。
それか、家を出て駅に向かって歩道を歩く彼の背後から静かに忍び寄り、背中にナイフを突き立てる。
または、洋食店の厨房に忍び込み、フライパンをふるっている最中の彼を、背後から包丁で刺す。
仕事はクビになり、外にも出られなくなった私は、カーテンを閉めきった部屋でベッドに横になり、康成と家庭の崩壊を細部まで頭の中でイメージし続けた。
そのうち、私は、この妄想を実現させたくなった。
女に害をもたらす男は、この世から消すべき。
だから、この妄想を実現させなければならない。
そんな、妙な使命感まで湧き出し始めた。
康成をこの世から消してしまえば、その後彼に恨まれることもない。
私は、あの世とか来世とかって信じてない。
それに、心臓に私のナイフが刺さって即死で、何が何だかわからず死ぬんだから、私を恨む間もなく絶命するだろう。
<物語は不穏な空気ですが、次で完結です!
次回もぜひ読んでください♡>
このウラログへのコメント
ふむ。どうなりますかね、このあと。
面白かったです。
> ふくすけさん
またまたコメントをありがとうございます!!
最終回も投稿したので、読んでいただけると嬉しいです♡
> ひげひげさん
コメントとっても嬉しいです!
最終回も投稿したので、ぜひ読んでみてください♡
コメントを書く