経緯

思いのほか、反響がすごく


気の向くまま書いてほしいと言われたので


どうなったかを書きたいと思います



父が亡くなり、借金を肩代わりし支払い


そのまま子どもたちに服を買って



「さあ、帰るか」というところで




・・・この子たち、今後どうするわけ？



と思い立った私




父に生前色々と頼まれ、懇意にしてくださってるご近所さんに


イチゴ「この子たちはこの後、どうなるの？」
（通訳はアントニオにしてもらってます。読みにくくなるので私が相手と直接話してると思って読んでください）


ご近所さん「さあねぇ。頼まれたのは死後の葬式と身の回りのことだけだから。
うちに連れて帰ってもいいけど、それでも長くは面倒見られないよ。
私にも子どもや孫がいるからね」


イチゴ「こういう、身寄りがなくなった場合は、スペインではどうなるのが一般的なの？」


ご近所さん「大体は、金持ちのおうちで養子として引き取るか
あるいは生活に余裕がある人が引き取るんだけどね。
最近は子どもの売買があるってことで、なかなか政府も養子を認めなかったりするもんさ。
この場合は、そうだね・・・教会（孤児院を兼ねた）で引き取ってもらうってこともあるけど
まだ2人とも幼いだろ？なんていうか、ほら、教会がらみでセックスの道具として扱われた事件もあったから
私はおすすめ出来ないね」


ご近所さん「あんた、アーロンさん（父の仮名）の親族なんだろ？あんたのとこで引き取ってあげられないのかい？」


イチゴ「私は日本の国籍だから、スペイン人の子を引き取るのは難しいことだと思うわ」


ご近所さん「そうかね、まあ、どうしようもないこともあるもんさね。一度政府（お役所）に相談してごらんよ」




そうだよ



このまま帰っちゃったら


この子たち、飢え死にしちゃうじゃん



イチゴ「アントニオ（通訳をお願いした、おじいちゃんのかつての部下）、この子たちのこと、どうしたらいいと思う？」


アントニオ「そりゃもちろん、お嬢さまがお好きなように決められたらいいんですよ。
一度ロンドンに帰って、旦那様にご相談さらたらいかがです？な～に、それまで私が責任を持って預かりますよ。
子どもたちも巣立って行って、あたしゃ広い部屋に女房と2人きりだ。気遣いはいりませんからね」


イチゴ「ありがとう。でも、わざわざ通訳してもらってるのに更にお願いなんかしたら
とても悪いわ。何とか解決してみる」



ここで私は既に腹を決めてまして



私は、小さい子を平気で置き去りに出来るほど性根が腐っちゃいないわけですよ



なので



イチゴ「アントニオ、この子たちを私と一緒にロンドンへ連れていきたいの。知恵を貸して」


アントニオ「もちろんですよ！」


と、翌日からお役所だの何だのと方々を巡り


ボスにお願いして、こっちの弁護士を紹介してもらい


おじいちゃんに頭を下げて、お金を用立てて


意外に早いもので、1週間とちょっと



手続きをした役所、裁判所の人たち「あなた、この子たちと姉妹なんでしょ？じゃあ、どうぞ」



で、あっけらかんとした感じで終了
（子どもたちの父親は、私の遺伝子上の父と同一人物であると証明しただけ（※死んだ父の遺体から検体採取）で終了）



ただ、他の手続きその他（パスポートが無かったのが、一番時間をロスした）


を急いでもらったおかげで、2週間弱で無事解決



現在に至ります



ちなみに



私は「母親」ではなく、ただの「保護者」扱いとなってます



母親になる手続きは、一切しておりません



そのうち、必要になればするかもしれないし



しないかもしれないです



子どもたち次第です




今日も仲良く、生き抜いてます