銀さんの本棚

銀さんの本棚初回にしてこれかよ！
ですが(笑)
銀さんが読んだマンガや本でおもしろかったお気に入りの一冊をご紹介していきますが…

『オナ禁エスパー』(著者:竜丸)

奇才、と呼べる才に出会ったことは50近い齢にして、今まで音楽家の菅野よう子くらいしか知りませんでしたが今日、発売のヤングジャンプ読み切り『オナ禁エスパー』(オモテはおそらくNGだと思うので伏せますが)
『男は自慰行為を我慢することで超能力を得る！得ているのだ！』
とまぁ私はそういった超能力を研究している組織の一員だという雪村町音が主人公、益田辺心温(マスタベシオン)と織り成す、隕石の落ちてくるアルマゲドンとエヴァンゲリオンのパロディっぽい感動作。
初っぱなからオナ禁によるシオンの超能力の凄まじさを見せつけ、笑いの中にも育まれる町音とシオンの間の絆。
強敵とのバトル、そのバトルの中から生まれるリスペクトと仲間。
そして明かされる差し迫っている地球の危機という真実…
オナ禁で地球を救うのだ！
…人類や地球は幾度となく滅亡の危機に瀕してきたが、かつてこれ程バカバカしい救われかたをする地球や人類があったろうか？いや、ない！(断言)

半年後、世界は滅亡する

直径にして1千キロの小惑星が地球に迫っている、落ちれば地球の生物は絶滅するだろう。
半年の間オナ禁をし巨大隕石を止めて欲しい。

『オナ禁で世界を救うのだ』

オナニーして死ぬか
オナ禁して死ぬか、そういう作戦でしかない。

シオンは志願する
『町音さん、僕は最近町音さんでしか抜いてませんそしてこれからもあなたで抜きたい、それは世界が存続しないとできないでしょ？隕石は止めます弱音も精子もだしませんよ』

…それは中学生男子にとって死にも等しい、いや通常男子中学生が一ヶ月以上の禁欲を続けると多くの場合その負荷に耐えきれず死に至る…
という作中の一文は決して大げさではないと男子中学生経験者は断言する。
…そして人間として壊れていくシオン。
三十日を過ぎる頃、在るのは繋がれた獣一匹であった。
しかし、少年の脳は禁欲の強制に雪村町音が関わっている事実を彼女に射精管理をされていると歪曲させた…
その精神のたった一糸が少ない正気を保たせた。
そう、必然の奇跡だった。
そして少年は死地に赴く…

少年の危険信号が鳴りっぱなしです！
もはや限界は超えています！
いつ死んでもおかしくありません！
小惑星が完全に押し返しています！

まだだ！僕の射精は町音さんの許可制だ！
出しちゃダメだ！
出しちゃダメだ！
地球を守って一生町音さんで抜くんだ！
町音さんの許可があるまで！
死んでも出さない！！

…シオンを抱きしめ
『許可する』町音の一言に不覚にも達してしまうシオン。
『最終防衛失敗です…』
『うむ、ここにいる者全てが完璧だった。感謝はせんぞ地球人として当たり前の行動だ』
満ち足りた表情のクルーたちに…
『ご苦労だったな』
地球を守る術は失われた…。

迫りくる隕石の下、抱きしめながら
『シオンが能力の負荷で死んでしまうと思ったら勝手に動いてしまった』

『感動の余韻が鳴りやみません、人生最高の瞬間でした。
僕の人生とオナ禁はこの日の射精のためだったんだ…』

シオン最後だから言わせてくれ…

再び訪れる奇跡？
いえ、若さゆえにドMゆえにそれは、奇跡は必然なのです。
…結末は本に語らせましょう。