趣味は読書、彼岸と此岸

月曜日の朝方、亡くなった父の夢を見た。
内容は憶えていない。
普段夢など見ないので、少し考えて、もしかしたらお彼岸だったからだろうかと、勝手に思った。
僕は宗教には詳しくないし、霊にも詳しくない。
興味もあまり無い。
父が亡くなってからもう40年以上経つ。
成仏という言葉がある。
40年以上とも経って、まだ夢に出るとすると、まだ成仏出来ないのだろうか。
そうだとすると、明らかに父よりだらしなく生きている自分は、死んだら父より長く成仏出来ないのではないかと、訳の分からない不安を感じたりする。
亡くなった人達は、三途の川をわたって彼岸へ行く。
そして、僕らは現実という此岸に生きている。
仏教では極楽と地獄。
キリスト教では天国と地獄。
今、多くの人の命が奪われていて、指導者達は戦争をやめない。
本当に地獄があると証明されて、悪事を犯したものが必ず堕とされるものなら、このような酷いことは起こらないだろう。
昔、何かの文章で、「なぜ人を殺してはいけないのか？」という問い明確に答えられないというのを読んだことがある。
その時は、「殺していけないのは当たり前だろう」とか「常識だろう」くらいしか答えられなかったが、今はもう少しマシな答が出来そうだ。
命がその人一人の持ち物で、誰もその変わりを補うことが出来ないから、奪ってはいけないのだ。
一度奪うと、取り返せないから、償うことが出来ないから奪ってはいけないのだ。
お粗末な解答だが、今のところ僕に言えるのはこのくらいである。