- 名前
- 松田文学男爵
- 性別
- ♂
- 年齢
- 60歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 君はきっと、 僕のことが好きなんだろう。 そんな君を前にすると、僕も君のことが好きな...
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お盆って猫も帰ってくるもんなのかねぇ。
2021年07月25日 23:46
実家に帰ったときの話
お盆に墓参りする為に実家に帰省したときのこと。
迎え盆のあれやこれやが終わって、親父と深夜2時くらいまで酒を飲んだ。
結構酔いが回ってきたので、もう寝るよと親父に伝えて自分の部屋に行った。
そして薄暗い部屋の中、布団にくるまってうとうとしてたときのこと、
一匹の茶虎の子猫が寄って来て、俺の耳たぶをかじかじし始めた。
こいつかわいいなぁと思いながらも、酒が回っている為ほど無くして眠りについた。
俺の家は雌猫がいて、そいつが子供を生むので実家に帰るたびに子猫が増えてて、
見たことも無い猫が居たところであたりまえの事であったのだ。
そのときはこいつもそうなんだろうと思っていた。明日また可愛がってやろうかと。
そして翌日朝起きて台所に行くと、案の定俺の知らぬ間に増殖していた子猫達朝ごはんに群がっていた。
しかし昨日俺の耳たぶをかじかじしていた茶虎はみつからない。
どっかで寝てるのかと思って、オカンに聞いてみることにした。あの茶虎何処にいるの?と。
オカンはそれを聞いて、不思議そうな顔をする。なんだろう。
どったの?と聞くと、オカンはこういった。
なんでちゃたろうの事知ってるのアンタ、と。
ちゃたろうってなんですか?と思った。もちろんそれがあの子猫の名前なのはすぐわかったが、
ネーミングセンス無さ杉だろうと。ちゃたろうって。
そう思いつつも、昨日の夜の出来事をオカンに話した。折角甘えてきたんだからかまってやろうかと思ったと。
それを聞いたオカンは、ちょっと悲しそうな顔を死ながらこういった。
お盆って猫も帰ってくるもんなのかねぇ。
話を聞いてみると、茶虎の子猫は確かに居たのだが、病気で3ヶ月前に亡くなっていたのだそうな。
まだ乳離れしておらず、甘えるときに耳たぶをかじる癖もあったという。
オカンは、アンタ猫に好かれてるわね、と先ほどの子猫ズがじゃれ付いて
俺のGパンをよじ登るのを見ながら言った。
それから、俺の家ではお盆になると、猫が乗れるサイズの小さな精霊馬を一つ増やすようになった。
猫を多頭飼いして20年くらいになるから、不思議な出来事なのか日常なのか良く分からなくなってるが、
一番印象に残ってるのはこのエピソードかな。
あとなんかあったか思い出す。
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