終わり

いつまでも続く恋だとは思ってなかった。
彼の気持ちがわからない。遊ばれているだけかもしれないって不安にいつも付きまとわれていた。でも、ふとした優しさ、笑顔に確実に惹かれていく自分がいた。
連絡のとれなくなった前の彼女、誰か聞いても教えてくれなかったけど、共通のお友達がふと教えてくれたら、わたしも知っている人だった。色白で華奢で男だったら、誰でもが好きになりそうな美女。でも、もう終わってるって言葉にしがみついてた。
今日ネットでその子に会った。ほんとに久しぶり。
「ちょっと聞きたいことあるんだけど、いい？」
「うん、どしたん？」
「Mさんとは続いてるの？」
「うん(//･_･//)ｶｧ～ｯ…ひそかにね。」
目の前がまっくらになった。だまされてたの？
「Mさん、彼女のことは好きだけど、電話してもとってくれないし、メールも返してくれないって言ってたけど？」
「あこちゃん、Mのこと好きなん？」
「(・・*))((*・・)んーん、別に」
「Mね、わたしがいるのに、他の女の子とメールしたり、電話したりするのよね。ひくでしょう？やりたいなら、やらしておけばいいと思って、距離置いてるの。」
。。。
「それにね、手術しなきゃいけないような病気で、心配かけたくないから、別れようかと思ってる。もともと大阪と東京でなかなか会えなかったし」
「えっ、病気って。大丈夫？じゃないよね。。。Mさん、～ちゃんのこと好きよ。心配するのなんて何でもないだろうし、頼られたら、うれしいと思うよ」
「。。。」
「心配かけたくないってことは、Mさんのこと好きなんだよね。連絡とってみたら？」
「うん、ありがとう」
「お大事にね」
嘘はつかれてなかった。でも、わたしは相思相愛の２人に割り込んだお邪魔虫。
あいつに「彼女さん、病気かかってて、あなたに心配かけたくなかったから、距離置いてたんだって。わたしが言えることじゃないけど、大切にしてあげてね。」と別れを告げる。
自己嫌悪の波に飲み込まれてる。
どこかで引き返せばよかった。