趣味は読書、ひねくれ者

年をとってくると、素直さが失われ、屁理屈のようなことばかり考える。
若い頃は、才能というものに拘って、早熟とか、天才とかに憧れたり、自分にそのようなものがないかと、自惚れたり落胆したりする。
今朝、会社へ向かうのに、いつものように歩いていた。
後ろから、若い女性が来て、追い抜いて行った。
別に、悔しくもないし、焦りもしない。
昨年膝を悪くしてから、歩くのは良いが、走るのは難しい。
歩行者用の信号が点滅していたら、無理せず、次を待つ。
自分の速度は分かっているので、必ず自分の予定通りに、駅に着く。
もし、今より速度が落ちたら、それに合わせて家を出る時間を早めれば良いのだ。
今まで、色々なことを他者と比べて、その差に一喜一憂してきたが、何か目標なり目的があったら、それは最後に達成されれば良いと思い始めた。
人より早くても遅くても、方法が違っていても、最後にたどり着けば良いと思う。
二十歳過ぎたらただの人でも、それでも良いと思う。