- 名前
- ブルーローズ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 62歳
- 住所
- 千葉
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趣味は読書、スモールワールド、ミクロコスモス、ミニチュアガーデン
2017年05月12日 03:38
僕が小学校6年生の頃だから、もう、40年以上前、同級生にいかにもガリ勉といった黒縁メガネをかけた真面目な友人がいた。
当時の僕らの担任は、その学校でも一番怖いと言われていた先生で、実際怒られる時は、本当に怖かった。
ある時、それは学期末の掃除の時だったと思うが、そのガリ勉君が、升目になっている床の一枚の板ばかりを拭き掃除している。
多分その時担任は、全体を掃除するように注意したと思うが、それに彼が反論した。
今ではうろ覚えだが、「一枚の板を完璧に綺麗にして、それを続けるのが掃除である」どいうようなことだったと思う。
担任は、一般的で常識的な説教を行なったと思うが、彼は引かずに自説を主張し、議論が長引いて、帰りが遅くなった。
当時は、早く帰りたいのと先生に逆らっているとの思いで、早く終われば良いのにとばかり思っていたが、今思い出すと、案外面白い考え方である。
勿論、床に何十枚或いはそれ以上ある床板を、完璧に綺麗にするのは、あの短い時間では不可能だし、不合理ではある。
しかし、幼さ故に、それを目指したことに、何となく惹かれるのだ。
僕は、もう、もう人生の大半を過ぎて、このままなら、小さな一生を終えることになるが、せめて、内心に無謀な欲望を孕んで生きてみたい。
そうでないと、何となく張りがない。
自分の小さな楽園を、目指すのだ。
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