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たまには文学少女

2007年03月27日 22:46

たまにはと思って本を借りて読んだ。

推理小説ミステリーを借りたのだがちょっとヘビーだった。

あらすじは、ある日一人の少女が失踪し数日後死体となって全裸のまま発見された。彼女はふとした偶然から、少女は薬(覚醒剤のような)で眠らせられ、密室に連れ込まれてしまい、欲望のまま弄ばれ、薬のショックで命を落としたものだった。

犯人は初犯ではない。こういった強姦行為は何度も繰り返され、そのたび一部始終を録画していた。目的はこういった行為をした少女警察(や親たち)に相談させないように威圧するため。

もちろん少女たちはこのような出来事は思い出したくもない訳で、この犯罪は彼女側から表面化することはなかった。それに調子に乗った犯人は友人たちに自慢げに話したり、ネットで公表されたくなければと、引き続き関係を強要することもあった。

被害者の一人であった娘の死後、蹂躙される娘の姿を録画したビデオを見てしまった父親は、気が狂うほど泣き崩れ、嗚咽し、娘の無念さ、屈辱、こみ上げる感情に壊れるような思いをする。

そこに映っていた犯人が少年だということを知り、最終的に捕まっても少年法で守られ、大した罪も問われない、反省も更正もしないまま社会に戻ってくる少年たちへ「死」を与えるという復讐に向かわせた。逃走を続ける犯人の少年をじわりじわりと追い詰めるという話だが・・・。

動機が重く、とってもヘビーな小説でした。

少年の母親たちは、日ごろ荒れ狂う子供に何も言えず、金銭を与え向かい合おうともしない。それでも彼らが何らかの罪を犯したとなれば「うちの子は脅されてやらざるを得なかった」と犯罪を犯したことに目をそむけ、庇護する。

少しでも罪が軽くなるように指南する親、逃走資金を振り込む親、そして子供のことを何も知らない親ばかり。

被害女性は数十人に及び、自らその命を絶った子さえもいる。同じような感情を持った親は一人ではない。メディアを通して訴えようにも、満足できる消化方法が見出せない。だからこそ、精神的に追い詰め恐怖を味わい続ける、死をもって復讐とすることにそっと手助けする人が現れる。

「本当に復讐しかないのだろうか?」

自問自答しながら、主人公の男は娘の蹂躙の一部始終を捉えられた映像(盗んできた)を毎日見ることで、報われないむなしさ、焦燥感に消えそうな復讐心を奮い立たせ少年を探し続ける・・・。

そういうプレイは成年が同意の上で行うべきだ、と思いました。
何も培われないまま体だけ大きくなった「人間」は凶器
そんな人もこの社会に何人もいる。パッと見わからない、潜んでいる。

正直読み始め吐き気がした。へビィーや。
同じ作家小説をもう一冊借りてきたけど、ちょっと休憩を入れます。

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