- 名前
- ぱすかる
- 性別
- ♂
- 年齢
- 73歳
- 住所
- 福島
- 自己紹介
- おまんこは神の秘術
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高血圧の真っ赤な嘘
2016年05月15日 13:45
最高血圧161~180の人でも脳卒中になる確率はたったの8%!
東北大学の調査では、高血圧症は、全国で約4000万人の患者さんが推定されている日本で最多の病気です。
降圧剤とは、 血圧降下剤ともいいますが、病的な高血圧を下降させる目的で使われる薬剤です。
この降圧剤を服用している方は日本中で3000万人を超え、降圧剤ビジネスの市場は1兆円規模になりました。今や50歳以上の日本人の4割近くが血圧を下げるため、毎日せっせと降圧剤を飲んでいます。
これほど服用者が増えたのは、皆さんもご承知のように、製薬業界と結託したご用学会がひと昔前なら「年齢+90」ないしは160が最高血圧の上限だったものを、140に引き下げ、さらに130台でも異常に近い領域にしてしまったからです。
この「高血圧患者量産のトリック」は、日本人間ドック学会が昨年4月に『新基準』を発表し、その中で最高血圧を147までは正常としたことで、メディアで議論を呼び広く知られるようになりました。
しかも、降圧剤市場の王者である「ディオバン」を製造販売する大手製薬会社・ノバルティスファーマ社がディオバンの販路拡大を目論んで臨床試験データを改ざんしていたことが発覚し、大きなニュースになったため、高血圧治療薬に対する信頼は地に堕ちました。
それでも降圧剤の服用者が激減したという話は聞かれません。医師から脳卒中や心臓病のリスクが高くなると言われると、やめたいと思っても思い直す患者さんが多いからです。
それほど私たち日本人の間には、高血圧=脳卒中、心臓病というイメージが刷りこまれています。
とくに顕著なのは脳卒中への恐怖心です。
ひと昔前までは脳卒中が死亡原因のダントツ1位で、どこの町内にも脳卒中で寝たきりや半身不随になるお年寄りがいたので、あれだけは避けたいという気持ちは誰にでもあります。
そんな方が、高血圧=脳卒中の予備軍、正常血圧=脳卒中の心配なし、という色分けを刷り込まれると、降圧剤を唯一の救世主のように思い込んでしまうのも仕方がないことです。
しかも、多くの日本人は血圧の基準値を道路の制限速度のようにとらえがちです。基準値を超えれば違反で、超えない限り正常であると。
そんな意識の方が多いので、「最高血圧175の人と125の人はそれぞれ、どれくらい脳卒中になる確率があると思う?」とクイズを出すと、「175は6割以上、125はゼロ」とか「175は5割くらい、125は1~2%」といった答えが返ってきます。高血圧=脳卒中と考えてしまうことがよくわかります。
しかし実際は、全然違います。上の表にあるように、1000人当たりの年間脳卒中発症率は最高血圧175の人(中等高血圧)が0・27%であるのに対し、125の人
(正常血圧)は0・18%です。
ですから最高血圧175の人が50歳から30年間、その血圧を続けても発症する確率は、単純計算で8・1%なのです。
その一方で125の血圧を30年維持しても脳卒中になる確率は5・4%もあるのです。
30年間に脳卒中になる確率は、たったの2・7%しか違わないことになります。
両者の間にその程度の差しか生じないのは、至適血圧は人それぞれで最高血圧150くらいがいちばん快適という人もいれば、105くらいがベストという人もいるからです。
血圧は本来かなり個人差があるものであり、正常血圧という数字は参考データ程度に考えておけばいいのです。
最高血圧145ぐらいが、いちばん快適という人が、降圧剤を飲んで130に下がると、血の巡りが悪くなって活動的でなくなるだけでなく、脳梗塞やボケを引き起こすことになりかねません。
降圧剤のリスク
降圧剤のリスク――脳梗塞、認知症、血圧の下がり過ぎによる意識障害
脳出血を恐れて降圧剤を飲んでいるのに、なぜ、脳出血の一つである脳梗塞が起きることがあるのでしょう?
脳梗塞は脳の血管に血栓が詰まって、その先の組織に酸素や栄養が行かなくなって、さまざまな障害が生じる病気です。酸素や栄養が届かずに壊死した組織が軟らかくなるため、一昔前は脳軟化症と呼ばれていました。
1960年代は脳卒中全体の13%程度でしたが、食生活の欧米化などにより増え続け、現在は脳卒中全体の84%を占めています。
脳の血管に血栓ができること自体は、よくあることで、これが即、脳梗塞につながるわけではありません。血栓ができても、人の身体は血を送り出す圧力を高めて血栓を押し流してしまうからです。
血栓ができると血圧が高くなるのは、そのためです。
しかし、降圧剤で無理に血圧を下げてしまうと、血栓を押し流せなくなってしまいます。そうなると血栓が居座って肥大し、血管を完全に詰まらせてしまいます。
その結果、脳梗塞が起こりやすくなるのです。
降圧剤を常用している高齢者は、脳の血の巡りが悪くなるために、脳内に酸素や栄養が行き渡らないので早くボケてしまう傾向もあり、脳血管性の認知症になる可能性もあります。
降圧剤の服用者でお酒をよく飲む人は、意識障害のリスクもあります。アルコールが入ると血圧が低くなりますが、降圧剤を服用していると、相乗効果となって、さらに血圧が下が間、その血圧を続けても発症する確率は、単純計算で8・1%なのです。
その一方で125の血圧をりすぎることがあるからです。家の中でなら、ふらついても、さほども問題は起きませんが、冬場に公園のベンチなどで寝てしまったら大きな事故につながりかねません。
降圧剤の服用者は入浴時の溺死にも注意が必要です。入浴で湯船に入れば、まずは一気に血圧が上がりますが、そのあとはどんどん下がってくるのです。
血圧が下がると、居眠りをしがちですが、とくに降圧剤を服用している人は下がりすぎて意識障害が起きやすくなります。あまり知られていませんが、日本で入浴中に死亡する人は約2万人もいるのです。これは、日本における交通事故死の約5倍の数字なので、浴室での意識障害を甘く見ることはできないのです。
このように降圧剤は、下がり過ぎによるリスクもあるので、医師に勧められて、何の考えもなしに始めるのは考えものです。
要注意なのは医師の「ちょっと血圧が高めなので、降圧剤を飲んだ方がいいでしょう。弱いお薬なので、安心して服用できます」というセリフです。
最高血圧が「年齢+90」程度で、降圧剤を飲む必要はありません。
早くボケるためにしているような行為です。
(文=宇多川久美子 著書「日本人はなぜ、薬を飲みすぎるのか?」より抜粋)
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