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『杉原千畝』の話

2015年11月29日 00:08

『杉原千畝』の話

先の大戦
政府に逆らい
馘になった
外交官がいた

その名は
杉原千畝




本来はこの人、国賊である。


そのままではナチスに虐殺される筈だった逃げるユダヤ人の命を救った日本大使館の杉原千畝

日本政府の命令に逆らい、列車が走り出すその瞬間までも手書きのピザを書き続けた。

彼によって救われた命は6000人を数えた。


















杉原千畝――


彼のことを人が知るようになったのは20年ぐらい前のこと。

ある民間人の講演でスピーチの題材に取り上げられるまでは誰も彼のことは知らなかった。

文書化されたそのスピーチをあるTV関係者が目にした。そして、それを基にして、当時放送中だった人物紹介番組『知ってるつもり?!』で杉原千畝の回としての放送になる(スピーチ以上の目新しい情報はなかった)。

その後、知られざる偉人伝として扱われるようになり、奥様の手記を始め、この20年で関連書籍も数が増えた。

いまでは世間的にも歴史上の偉人として認知され、そしての映画化である。


20年前なら無名の人。

つまり、太平洋戦争から50年間は歴史の闇に葬り去られていたことになる。


当然と云えば、当然の話である。


ユダヤ人虐殺を繰り返していたナチスドイツは日本の同盟国。日本の政府が彼を赦す訳がない。

彼は、職を失った。
















現在で云えば、米の意向に逆らい、日本政府に楯突く公務員って話。


これが、田中角栄小沢一郎ってことになると、世間的にも少しは覚えていて貰える。


米よりも早く中国との国交を回復させた田中角栄キッシンジャー逆鱗に触れ、ロッキード事件の責任を一人背負わされた。

ロッキード社から賄賂を受け取ったのは、日本の角栄だけではない。

その全貌が明らかになれば、各国の要人が次々と失脚するはめに!

米は三木首相と綿密に打ち合わせをしたといわれる。


国策で潰された小沢一郎は記憶に新しいところ。


だが、角栄小沢一郎ならば世間でも知られているけれど、外国の大使館員の名前、一体何人の人が言えるのだろう?

況してや、馘になるとかならないとか、世間の人が知る由もない。
















それが、これは70年前、軍部政府に逆らい馘になった外交官の話。

憐れな末路を辿った一人の男の話で、本来なら世間の人に知られる話ではない。



















大学にさえ国歌斉唱を義務付ける現在の日本。若者はこれを「戦前」と呼ぶ。

そんな今だから、この映画がとても大切なことに思えてならない。

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