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希望

2014年11月25日 16:07

お友達が、今朝飛行機で家路に着きました。
昨晩の間、私に手紙を書いてくれて、
空港で手渡されました。

人に見せるものじゃないかもですが、
一所懸命私の拙い英語能力翻訳してみました。

良かったら、読んでみて下さい。







親愛なる妹へ・・・(妹とは私のことです)

ありがとう。


この数日間私はずっと夢を見ていたみたい。


あなたに会えて、K(亡くなった私の彼氏の名前)のお墓に行くことができて


私の心残りは全て消え去ったわ!


人間が嫌いだった私にとって、あなたとKはまるで天使のようだった。


笑顔が素敵なあなた、誰よりも勇敢なK


あなたたちはこの世界のベストカップルよ。


思い返せば、私はあなたにすごく嫌なことをさせたのね。


でも、聞いて欲しい。


8年前、私の身体は病魔に襲われたわ。

あの時の絶望は、簡単に語りつくせない。

孤独と恐怖だけが私を包んで、
心の寄る場所を見つけられなかったの。


医師は私に言ったわ、「薬による治療を開始するなら
早い時期のほうがいい」
でも、私には決意できなかった、勇気がなかったの。


病気と向き合うとき、あなたたちを思い出したわ。

そして、思い出が欲しくなったの。

すぐさまあなたたちに私は会いに行ったよね。

あなたの笑顔を見て、私は学生の頃を思い出し

Kの顔を見て、私の心は恋を思い出したの。


学生の時、私はあなたたちが羨ましかった。

出来るならばあなたからKを奪いたかったわ。


でも、出来ないまま私の恋は終わりを迎えた。
卒業と同時に、Kと離れるしかなかったから。
そして、私の愛する妹の彼氏を奪うなんて出来なかったわ。


でも私の心は、Kを欲しがったままだったと再確認したの。

素直に私は思い、あなたに告げたね。
「私の我侭を聞いてほしい。
死ぬまでに愛する人とセックスしたい。Kとセックスさせて欲しい」


あなたは複雑な顔をしながら、私に協力してくれた。


あなたの笑顔の奥にどれだけの悔しさが隠れていたの?
でも、私は死ぬまでの思い出が欲しかったのよ。


前回のお別れのとき、私はもうあなたたちに会えないと思って帰国した。

でもね、奇跡は起こったでしょ?

そう、妊娠したことが嬉しかった。

あと数日ずれていたら、娘は産まれてなかったかもしれないわ。

だって、投薬治療を開始する数日前にわかったのだから。

これは神が与えてくれた奇跡なのよ。


医師が言ったわ、「子どもを諦めないとあなたの命は終わってしまう。
また妊娠することは出来るんだ。治療が終わったらね。」

私は医師に言ったわ、「ケツにキスしな」ってね。

Kとの子ども堕胎するなんて私には出来ない。

それはあなたも同じでしょう?可愛い妹。


私の人生で初めてセックスして育んだ
尊い命を殺すなんて、許せないわ。

たとえ神が相手でも、この子を産むためなら悪魔になる。

延命よりも子どもの命を選んだ私の選択は、正しかったのよ。


妊娠してから、私の身体には異変が起きたわ。

生きる希望が、癌を消し去ったのよ!

あの嬉しさったらないわ。



そして、出産のときは
あなたたちの写真を分娩台に持ち込んで眺めていたわ。

「私に力をちょうだい!」と何度も何度も思った。

この日が、私にとって天使と悪魔が寄り添う日になったと知ったのは

娘を産んでからちょうど1ヶ月後のこと。

娘の誕生日が、Kの命日になるなんて
誰が想像したの?

あなたには申し訳ない気持ちでいっぱいと同時に

もし私がまた病気を再発したら、娘をあなたに託したいと決意したのも同じ日だった。



今でも覚えているわ、娘の初めての台詞を。
「daddy」だったのよ、うちは母子家庭なのに。

娘は少しずつ言葉を覚えると同時に、不思議なことを言うようになった。

「黒髪のおじさんとお話したの。」

「黒髪のおじさんが、ママに優しくしてねって言ったよ。」


私はすぐさまKの写真を娘に見せたわ。
そして娘が言ったの、「この人だよ。」と。


私は嬉しくて嬉しくて、思わず壁を叩いたわ。
そして娘に伝えたの。「彼はあなたのパパなのよ」


娘はずっと、一人で篭る性格だった。

ナニー(ベビーシッターのこと)に任せている間もずっとテレビを観て過ごし

私が自宅に帰ると、すぐに私の元へ飛び込んでくるほどに寂しがりだった。

そんな娘の性格を変えたのが、Kの存在なの。



私に3度、Kの奇跡が舞い込んだわ。

あなたに話すのは止めようと思ったけど、それは良くない。



初めての奇跡は、娘が庭に1人で出ていたとき。

私の家の周りは静かだけど、通りを1つ越えるとそれは一変する。
賑やかで、いつも通行人が絶えないの。

娘と休日を過ごしていたとき、私は娘が好きなクッキーを作っていたわ。

オーブンから香ばしさが伝わってきたとき、娘がいないことに気づいたの。

私は家中探したわ。それこそ乾燥機の中まで。

そんなとき、ドアを開けて警官がやってきたの。

「ティーをごちそうになるよ。」って台詞とともに。

私はすぐ、娘がいないと警官に言ったわ。

警官唖然とした顔で、こう言ったの。

「何を言ってるんだ?娘さんは外で楽しそうに父親とボール遊びしていたよ。
お茶でもどうだ?と誘ってくれたのはあなたの夫だろう?」

その言葉を聞いた私は、すぐに外へ出て娘を確認したわ、そして、こう尋ねたの。

「今、誰と遊んでいたの?」

娘はすぐに答えたわ、「ダディーだよ」って。

そして警官にも確認したの。写真を見せて「彼のこと?」と。

「ああ、不思議なことを言うね。」



あなたは信じてくれる?彼は私が目を離している間
娘を守ってくれていたのよ!!遠い空から降りてきて。
彼がいなかったら、今頃逮捕されて罰金刑だわ。




次の奇跡は、幼稚園クリスマス会のときよ。

娘の劇を見ようと席に座っていた時のこと。

私の左の席は空席で、誰も座ろうとしなかったわ。
私は失礼ねって思ったの。こんないい女が1人で劇を見るのよ?
妻と別れた男が誘ったっておかしくないじゃない。

込み合っているのに、誰も座ろうとしないから私は目に付いた男性に言ったの。
「私の隣が空いているわよ」って。

その男性は私と空席を指差して言ったわ。
クリスマス喧嘩したのかい?あなたたちを見る限り、原因は君だね?
スマイル旦那さんに謝って、良いクリスマスを!!」

私には見えなかったけど、彼は来ていたのよ!!
娘も劇の後に私に言ったわ、「パパが笑って手を振ってくれたよ」
Kは私には見えないのに、周りの人には見えるのね。
私にだけ見えない理由は今でもわからないけど。



そして3回目の奇跡
これが私の最初で最後の素敵な奇跡になるのかもね。

用事を済ませた私たちは、バーミンガムへ帰る前にビッグベンを見に行ったわ。
だって、Kがいつも言っていたでしょう?「盛大な鐘の音を、一度聴いてみたい」って。
だから私は娘に伝えたわ、「Westminster Quarters(これは翻訳がわかりませんでした)は、パパ大好きよ。
聴いてから家に帰りましょう」

時間は12時ちょうど。鐘は鳴り響いたわ。
そして、鐘の音を合図に娘が走り始めたの。
そして、1人の男性に近づくと、娘はその人を見上げたわ。

その男性こそ、彼だったの!!!
あなたにゴースト概念はある!?
私も娘も、疑うことなくいたわ。
彼は笑顔で娘の頬をなでたあと、一言だけつぶやいたの。
私には聞こえたわ。鐘の音の中、雪の降る音色のように小さな声ではっきり。
「連れてきてくれて、ありがとう」


私がクスリでおかしくなったと思っている?
私はハイじゃないし、常習者でもないわ。
彼女のあなたなら、信じてくれると思ったの。

あなたはこんなに素晴らしい奇跡を体験したことがある?
私には3度もあったのよ!!!




手紙は20枚以上、書いてくれていました。
今日はここまでにさせていただきます。
残りは、また後で。




掲載元
http://www1.jpkabegami.com/images3/wall/20070821/keira009.jpg

このウラログへのコメント

  • たそがれt 2014年11月25日 20:28

    小説か映画の題材に成るような体験されたんですね…

    信じ難いですが…fantastic♪

  • ちょい悪親爺 2014年11月25日 21:59

    妄想か奇跡か。

    信じる人は『奇跡』と言い

    信じない人は『妄想』と言う。

    私は信じます。

  • のり1 2014年11月25日 22:03

    奇跡って起こるんですね!

  • けちょん 2014年11月25日 23:55

    自分の人生をもう少し大事にしてみようと思いました

  • ナイス+ 2014年11月26日 11:06

    いい話ですね。

    奇跡ってあるんですね。

  • 十三男 2014年11月26日 12:42

    私のような者にまで素敵なお話を分けて下さって…。ありがとうございます。生きた証=使命を果たすという事

  • S.K. 2014年11月27日 01:39

    きっと、イチゴさんトコにも会いに来てるね。

  • joh 2014年11月27日 15:02

    早く続編が読みたいですね♪

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