【麻衣菜37】朝ドラ「おひさま」

東日本大震災直後(2011年)に放送された朝ドラで、ここから朝ドラ視聴に復帰した層も多い。

物語概要は「THE朝ドラ」とも言うべき王道パターンだが、これまでの朝ドラと違うところが2つある。

ひとつは「新進気鋭女優の登竜門」だったこれまでの朝ドラに反して、ある程度実績ある女優をヒロインに起用した事である。主人公・陽子を演じた井上真央は「花より男子」でメガブレイク済みだ。この傾向は現在も続いている。

もうひとつは、曲がりなりにも完結していたこれまでの朝ドラに反して「打ち切り」という終わり方だったこと。語り手(年老いた陽子)が昔話を聞かせる形のこの作品だが、なんと「聞き手が引越しにより続きを聞けなくなる」というラストだった。
「それからどうなったか」を台詞だけではしょって聞かせる最終回はまさに打ち切りの典型。ソードマスターヤマト！アベル伝説！

だが、後々思い返してみると哲学的要素が多く、味わい深い朝ドラだった。
幸せそうに見える老主人公は実は不幸のドン底にあるがポジティブ思考で生きてたという事が前述のはしょりで明らかになる。
詳細はまた後日。