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16th Harumi Pier Part 10

2014年05月03日 16:50

16th  Harumi Pier  Part 10

あの埠頭での行為で
いつになく激しく射精していた。

だからあとに続く淫らな擬似行為では
充分すぎるくらい感じていても
佇立が硬度を失うことはなかった。
決して感度が鈍いわけではなく
快楽津波
どんどん押し寄せてくるのだが
終末に至る気がしない。
それにひきかえ女のほうは
イクたびに
感度が上がるようだった。
性器を収縮させながら
意識を飛ばす瞬間が次々と訪れる。
体位の変化。
思わぬところへの舌の攻撃。
突然のキス
顔を持ち上げて鏡をのぞく行為。
そして
自ら吐く言葉。
ちょっとした変化だけで
短時間で達しまくり
よがり続ける。
嵐の埠頭での路上全裸性交大津波なら
こちらは、ひっきりなしに押し寄せる
白兎が跳ぶような時化の海岸だった。

自分でも理由がわからない
とわめいた。
セックスは嫌いではないから
誰かさんと交わることも多いけれど
お漏らししちゃうくらい
狂うなんてありえない。
こんなにおまんこ
ひきつれたのはじめて。
それもあたしから誘ってるんだもの。
みんな嵐のせいなの。
嵐がいけないの…
ベッドに移ってはじまった
べとべとの口唇愛撫の合間にも
こんなことをしゃべりまくり
その言葉にさらに興奮して
愛液を流し続ける。
仰向くこちらの顔の上に
また跨ってきている。
くにゅくにゅと蠢くピンクの花びら。
その奥の複雑な襞が収縮を続け
ぴしゃぴしゃと噴出すさまが
こちらの視界いっぱいに広がる。
背を向ける形での騎乗だから
少し視線を泳がせると乳房ではなく
なまめかしい曲線を描く背中。
その上では髪がゆさゆさと揺れる。
映り込む鏡で見ると
また赤ん坊のように親指をしゃぶっている。
こちらの鼻と口を
クリトリスからアヌスまでで
ふさぎながら
激しくこすりつけてくる。
だぶだぶと分泌される愛液
仰向きの顔がぐしょぬれになり
溺れるかのようになる。
まるで飲むことを強要するかのようだ。

嵐の埠頭でたっぷりと注ぎ込まれた精液
後に続く恥行で流された愛液に希釈され、
さらに浴室での放尿
もはや残滓すらなかった。
いま容赦なく口に流れ込む愛液
さらさらと薄く
かすかな潮くささもない。
思わず飲み込む。
なぜか飲み込むこんだことがわかるようで
その事実にさらに高まり
いっそう液量を増やす。
顔の上で前後左右に動く性器
時に上下に動く性器
そんな口唇性交を続けながら
がばっと前に倒れこみ
時に佇立を口に含み
時に佇立を激しくしごいた。
騎乗しながらの口淫と手淫
それはそれで
挿入に負けず劣らずの快感が押し寄せてくる。
「ね。ね。おまんこ吸って。」
「クリ、噛んでええ。」
お尻なめてよお。」
「まただ。まただ。イクウウ。」
「どうしてなの?どうして何度でもイッチャウの。」
「こんなのやだ、やだああああ。」
「ああああああ、おまんこおお。」
「これほしい。さっきみたいにいっぱい出して。」
おまんこにドクドクって。」
「ちんぼこ。ちんぼこ。おまんこにいい。」
顔の上で腰を振り、
親指をしゃぶり、
もう一方の手でペニスをしごき、
時にくわえ込み、
激しく愛液をほとぼらせながら
この一連の行為の中で
何度も達し続けた。

「なんで?なんで?私こんなに。」
「ね。意地悪う。頂戴。頂戴。」
「ね。ね。これ、ぶち込んで。」
「びちょぬれまんこにほしいんだよお。」
「あああ。ちょうだああい。」
「死んじゃう。まんこで死んじゃう。」
「あああああああああああ。」
さっきまで余裕を見せていたし
狂う女を結構冷静に
鑑賞していたのだが
今度ばかりは
こらえるのがつらかった。
達したのを見届けると
こちらが果てる寸前で
アクメに達して重くなった女の身体を
放り投げるように横たわらせた。
ここまで来るとリクエストどおり
また、女の性器の中に
射精したかったからだ。
白目をむいて上と下の口から
よだれをたらして
またもちゅうちゅうと
親指をしゃぶりながら
逝ってしまう女がたまらなく可愛らしい。

この女はこんな風にいくのかと
桃色に染まり
激しく震える身体を見とれているうちに、
ようやく終わりつつある嵐の風に乗って
「うおおお。」というだみ声と
「イクウイクウ。」というシャウトが
かすかに聞こえてきた…

(続く)

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