- 名前
- イチゴちゃん
- 性別
- ♀
- 年齢
- 43歳
- 住所
- 茨城
- 自己紹介
- 嫌がらせを受けていたのでコメント返しませんが それでもいいという方仲良くしてください...
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前科
2013年08月05日 00:56
フレンドさんと今日話していて
私の亡くなった彼のエピソードがすごく興味あると聞かされ
話そうか迷っていましたが、話す事にします。
私の亡くなった彼は、「前科持ち」です。
懲役刑ではなく、罰金刑ですが
世間からしたら、どっちも変わらない「前科持ち」
ですが、私はそれを恥と思っていません。
それを、包み隠さずお話します。
一緒に生活を始めて、2年ほど経った頃
2人とも24歳になる歳だったと思います。
当時の私は都内でOLをしていて
平凡な総務の所属
彼は地元で測量会社に勤務し
お金は余裕がありませんでしたが
毎日が幸せでした。
私の仕事が終わり、上野で電車に乗り込み
柏にさしかかったあたりだと思います。
携帯に着信がありました。
ただ、電車内なので電話には出ず
見てみても知らない番号だったので
降りてから折り返し電話すればいい、としか思っていませんでした。
地元である土浦駅で降り、折り返し電話をすると
電話の相手は警察署。
何で私に警察から電話があるのか解からずにいると
「○○さんと一緒に生活されていますか?
ご家族に電話したのですが、電話に出なかったので
こちらに電話させていただきました」とのこと。
ともかく内容かわからないので、警察署にそのまま向かう事にし
向かう途中で彼の自宅に電話。
ベルが鳴るばかりで誰も電話に出ず
彼のお父さんの携帯に電話することに。
電話に出たお父さんは
「今、警察署に来ている」とだけ答えてくれ
細かいことはこっちで話そうと言いました。
警察署に着き、彼の家族と合流して
先に説明を受けていた両親と一緒に私も説明を聞き
彼が男性3人にけがをさせたということを聞きました。
ただ、これには理由があり
男性3人が女の子に乱暴をしていたときに
たまたま通った彼がそれを見つけ、殴ったということでした。
それが何で逮捕につながるのか?と思いましたが
「相手が大けがしているので、さすがに事件にしないわけにいかない」
と説明されました。
説明を聞き、ロビーで呆然としていると
服を汚した女の子とそのご両親らしき夫婦さんが奥から出てきて
警察の方と数回言葉を交わした後、私たちのもとへやってきました。
女の子のお父さん「この度は、娘を助けていただきありがとうございます。
お子さんが助けてくれなかったら、娘は大切な物を奪われるところでした。
本当にありがとうございます」
と、お礼を私たちに言ってくれました。
その後、彼に危険性はないということで
私たちが彼と数分だけ面会できることになり、奥の部屋へ。
彼は被疑者ということで、手錠をしていました。
ただ、彼に(悪い事をした)という態度は無く
彼「心配かけたね」とだけ、答えました。
しばらく何も言わない時間が続き
彼が再度、口を開きました。
彼「なぁ、父ちゃん。世の中って正しい事をしても
捕まる事ってあるんだねぇ・・・」
お父さん「・・・それが、生きる難しさってヤツだろう・・・」
お母さん「色々あって疲れたでしょ。ゆっくり休むといいよ」
この言葉に私は何も言えず
彼「なあ、圭子。悪いけど会社に連絡してもらっていいかな?
包み隠さず、正直に話してちょうだい。クビならそれは受け入れますって言ってくれる?」
どうやら2日くらいは出られないし、誰にも連絡を取れないらしく
私はうなずくことしかできませんでした。
それから彼が警察から釈放されて、1週間ほど
私も仕事を休みました。
彼が一番大変なのはわかるし
私でも何か出来ることがあると思い
すぐに動けるように。
それから2カ月ほど後のことだと思います。
時間の記憶は定かではないですが
裁判を受けるため、彼は裁判所へ行きました。
私と彼の家族は傍聴席に座り
黙って裁判を見届けました。
相手は男性3人。
ケガは彼に全くなく
相手は骨折や歯を折るなどなど。
ただ、彼は3人とも1回しか殴ってないらしく
力の有り余っている彼に殴られたから、相手も大けがしたのだろうと
私は思いました。
事前に弁護士さんに言われていたことは
「実刑はまのがれるはずだが、有罪になる可能性は高い。
それは覚悟しておいたほうがいい」
ということ。
警察では「被疑者」だった彼の呼び名は
裁判で「被告人」になっていました。
裁判長さん「主文。被告人を、20万円の罰金刑に処する。」
懲役ではないですが、彼が前科をつけられた瞬間でした。
どうしても納得がいかない私でしたが
裁判長さん「被告人は、何か言いたい事はありますか?」
と彼が聞かれ、
彼「・・・裁判官さんも、大変ですね。
ご迷惑をおかけしました。法律には従います。
ただ、私は今でも・・・人として間違った事をしたと思っておりません。以上です」
彼を信じよう、彼は間違ってないから。
そう思えるようになりました。
何で彼がこうなったのか
それは、被害にあった女の子の家族が
事件を明るみにだしたくなかったから。
被害届を出さないと、警察に言ったから。
だから、私の彼の暴力だけが裁かれました。
ですが、私はこれを暴力だと思いません。
たとえ知らない女の子のためでも
女にとって本当に大事な物を、こぶしをあげて守った彼は
とっても素敵です。
暴力はどんな時もよくない。そういう人は放っておきます。
大切なものを守れない、大切なものをわかってない、
そんな人たちに比べて
彼の行動は、たとえ犯罪となっても
女の子の大切なものを守ったという事実は消えません。
まもるために掲げたこぶしを、私は誇りに思います。
罰金を納め、そのあとに彼の家族と一緒に食事をしたときに
彼のお母さんが言いました。
お母さん「圭子ちゃん、あの子は犯罪者になってしまったけど
あの子を私は誇りに思っているわ。
あの子は女の子の本当に大切なものを、守るために戦ったの。
女の子を守るために戦って付いた傷だもの。それこそ勲章でしょ」
私もそう思います。
一度も面識のない女の子のために
身体を張って助けてくれる男性が、この国に何人いるでしょう?
そんな彼の「彼女」でいられて、私は誇らしい気持ちでいっぱいです。
言いたい人には、言わせておけばいいんです。
守れもしない人の言葉は、私は信用できませんから。
それに、彼が刑を受けたのは女の子のためだと
私たち家族はわかっています。
彼がそれを言うと、女の子が晒されることになる。
女の子に、彼の好意を無にされた気持ちでいっぱいでしたが
女の子の気持ちを思うと、それもわからない気もしないんです。
もし、私がその被害者だったとしたら
絶対に逃げ隠れることはしないですが
普通は恥ずかしく思ったりすることですから。
これが、嘘のない真実です。
作り話だと思うなら、ご自由にどうぞ。
私は、ゆるぎない真実を知っていますから
それだけでいいんです。
大切なものを守るために、こぶしを躊躇せずかかげられる。
そういう人間に、私もなりたいです。
このウラログへのコメント
彼氏さん漢ですね。いい話ありがとう。
通りがかりですが
有罪になったのが納得のいかない話ですね。
酷過ぎる。彼は悪くない
素敵な男性ですね
法律なんてそんなもの。彼は、彼の正義を貫いただけ
彼なら前科よりも、助けなかった方が後悔したのでは?
僕にはおそらく3人の男性相手ではとてもまねできないと思う
とても素敵な彼氏さんだったんだね
人として素晴らしいね♪尊敬するよ。
そしてイチゴちゃんの体も素晴らしいね。
最愛の人や家族が危険な目に遭えば命がけで闘うけど
見ず知らずの彼女を助けた彼は本当に立派です
感動しました。暴力はいけないと思いますが、現場ではそれでしか制圧できなかったのでしょうね。
熱い、グッときた。この世に生まれた以上、とても考えさせられる内容でした。正しいとは何かを。
(>_<)
彼は格好いいし、それを分かっているあなたも素敵ですね。
女性に乱暴した男どもが被害届出したの??
とんでもないヤツラだね。
ひどい話だね。
女性に手を出そうとしていた男性3人こそ、裁かれるべきなのに。
彼氏は立派な人です。
誇りに思って下さい。
前科がついても責める人はいないと思う。素晴らしい。
過剰防衛の事案ですが、普通なら起訴猶予が相当だと思います。
一生に一度でもそんな相手に出会えたのは幸運だね。
圭子 家のオカンと同じ名前 運命を感じた!
素晴らしい彼でしたね。
亡くなってしまったなんて残念です。
きっと、俺の中で一生記憶に残る感動話。
尊敬に値する正義の男やね!
貴女の亡くなった彼は
尊敬に値する素晴らしい男性です。
誰が何と言おうと、気にするようなことじゃないですよ。
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