- 名前
- ぴーとにゃんこ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 51歳
- 住所
- 海外
- 自己紹介
- 首から耳にかけて猫みたいにほおずりして気持ちよくしたげる。香港から家出して、大阪に長...
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恋人たちのつかみ合いの喧嘩
2013年06月09日 00:37
先ほど、PCが熱暴走してまともに仕事ができなくなったので、ちょいと散歩に出た。
死んだ霊能者の爺さんに「お前の前世は猫だ」って言われただけある。僕はやっぱり猫っぽい。誰もいない薄暗い住宅地というのは気分がいいし、安心してお散歩できる。たまに道端に猫が座ってたりするのもいい。
で、桃谷駅近くの路地を通ったら、20代初めくらいの若い男女がつかみ合いの喧嘩をしてた。
その時点では女の方が、ものすごい剣幕で男の襟をつかみ上げて、喚いてたとこだった。
面白そうなので、ちょっと見物しようかと思ったが、悪趣味だし、下手に怒りがこっちに向けられるのも嫌なので、「もっとやれ!もっとやれ!」と思いながら通り過ぎた。
そしたら、物の入ったビニール袋が地面に叩きつけられるが聞こえた。振り返ってみると、男がさっきもっていた袋が地面でへしゃげていたので、多分、彼は怒りにまかせて、地面に叩きつけたのだろう。女にひっぱたかれても、まともな男にゃこれくらいしかでけんのよね。
どうあれ、彼らには心いくまで喧嘩して欲しいと思ったよ。
異質の者同士が相手のことを理解していこうとしたら、衝突って避けられないもの…
だから、今晩見た二人については、せいぜいぶつかり合えるだけぶつかり合って、その勢いで獣みたいなえっちして、仲直りして、お互いのこと分かり合っていって欲しいな、って思ったよ。
まあ、今日の衝突で終っちゃうのならば、その程度のご縁でしかなかったんだろうし…
恋人や夫婦の間で、波風が立たないように、できるだけ衝突や摩擦を避けるようにしていたら、最後まで相手のよそ行きの仮面しか見ないで終っちゃうと思う。
でもさ、人間が恋人だの夫婦ほどの関係を欲しがるのって、よそ行きの仮面の下にある、本当の私を知ってくれる人が欲しいってことだよね。意識するか、しないかは別としてさ。
(恋人とか、夫婦っていう関係をあまり軽くみたらダメだよ。生の自分を相手に見せ、生の相手を見るという、ある種、呪術的な深さと強さがある関係なんだから…それに、どんな文明よりも前からある関係だし。下手すりゃ、人類という種を超えて、数千万年は遡れるかも知れない。だから、会社辞めるくらいに簡単に別れる訳にゃいかないのよ。)
夫が定年退職した時に、三十数年間も一緒だった妻が離婚を切り出すなんてのは、あなたは私の本当の気持ちなんて分かろうとしなかった、なんてことが理由じゃないかと思う。仮面を取って向き合える関係じゃなかったのよ…と。
人間は、か弱い自我を守ろうと、みな心理学で「ペルソナ」と呼ばれる、そんな仮面をかぶってる。同時に、そんな仮面はその人の属する文化への恭順や、場合によっては反発を表現するものでもある。
僕はサラリーマンだの、記者だの「できる社会人」的な仮面を脱ぎ捨てて、アホ面してるけど、それだってサラリーマン社会への反発の意味がある仮面じゃないかと思う。
でも、そんな仮面なんて、究極的には社会に合わせたものであって、自分そのものじゃない。それを取った触れ合いが欲しい。でも、仮面を取るのは怖い。
喧嘩すると、相手によっては途中で仮面が取れてしまうことがある。自分の内面を相手にさらすことになることがある。やってる時には無茶苦茶つらい。
でも、互いにそれができれば、相手をよく知る絶好の機会になる。そして、それを乗り越えていけば、互いに成長できる。
なんだけどさ、ひとつ大きな大きな問題がある。日本語って口喧嘩向きの表現があまり発達してないし、日本人は口喧嘩の訓練になるようなことあまり経験しないで大人になるんだよね…英語や広東語では僕はかなりドぎつい口喧嘩ができるのだけど、日本語、特に標準語じゃダメだ。(標準語じゃブラックユーモアさえ難しい。)
だから手が出やすい…まあさ、男が女ぶん殴るわけいかないから、僕は壁ぶん殴ったりするんだけど…
だから、日本人がもうちょい、ドぎついけど、陰湿じゃない口喧嘩できたらいいなって思う。
このウラログへのコメント
> マツコ湯らっくすさん
関西弁はこんな時便利…
奥底に愛は必要だけど、人間のOSに標準インストールされてるから、必要な時にゃちゃんと起動します。
> みつはさん
ペルソナの問題、確かに悩みの種ですよね。
僕も新たなペルソナについて、今、非常に悩んでます。この文はそんな悩みの中から出てきたんですよ。
よい結果が出るようお祈りします。
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