- 名前
- RYU
- 性別
- ♂
- 年齢
- 74歳
- 住所
- 海外
- 自己紹介
- Hなおじさんではなく「おじさま」何回もはムリだけど 指で、手で、舌で、息で、言葉で、...
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16th Harumi Pier Part 13
2012年12月29日 16:00
発情する前なら大きな黒目の瞳なのに
いまは白眼が大きくなっている。
発情する前ならやや薄めの唇なのに
いまは上唇がめくれ上がっている。
発情する前ならきれいにセットされた髪が
いまははらりと垂れて片目を隠している。
発情する前なら抜けるほど白かった肌が
いまは全身桃色に染まりあがっている。
発情する前ならメゾソプラノに近かった声が
いまはかすれ気味のアルトで音量をあげている。
埠頭では全身をぬれねずみにして
つながったまま道路に転がって
何度でも果てる、という
狂気の性にふけっただけに
このホテルの中では
もっと早く射精に達するはずだった。
だが
二人して高まりに登りつめる寸前になって
隣室から聞こえてきた
競うようなよがり声が水を差した。
いや、水をさされたのではない。
その声に触発されて
「さらに」を求めてかけあがる女の姿を
もっともっと見たくなった
というのが本音だった。
つまり
いっしょに果ててしまうのが
勿体なくなったのだ。
性器を「入れて」と
精液を「出して」を
繰り返しせがむくせに
女は実はもっと狂おうとしている。
男はそんな女のさまにあきれながら
堕ちていく姿を眺めつつ
挿入と抽送をやめない。
こうして抱き合った二人は
見知らぬ女の嬌声を効果音に
どんどんイメージを膨らませては
快感の階梯を登ってゆく。
そして、またシャウトが始まる。
「大きいの、太いの、硬いの」
『おちんちんちょうだいよお』
「おまんこにもっとつっこんで」
『ねえ。今度はこっちのあなに。』
「そう。そう。もっと刺して。」
『ぶちこんでえ』
「ほじって、ほじって。かきまわして。」
『そうよ。そうよ。届かせてよお。』
「あ・あ。来てる。来てる。触ってる。奥に」
『やだ。やだ。抜いちゃやだ。』
「つっこんで。もっとおお」
『まんこがいいよお。』
「あ・あ・ああああ」
『くる。くる。』
「いくうう」
『ぎゃああ』
静寂。
再開。
静寂。
それにしても、と思う。
よくこれだけのボキャブラリーを
それもかなり下品な語彙を
秘めているものだと思う。
身体をつないだ女性は
淫らな人が多かったから
露出に興味を示したり
淫語を口にしたりもしたが
離れた誰かに聞かせるために
ここまで大声でわめき散らすことはなかった。
イメージの遊戯。
聴覚の乱交。
声を掛け合っては
果てる、また果てるを繰り返す女たち。
「来て。来て。もう来て。」
「中に、中にいっぱい出して。」
『ザーメン頂戴。』
『おまんこにちょうだああい。』
愛液が噴出している。
こちらの下半身にふりかかっている。
てらてらとした反射が鏡の中に見て取れる。
さっきまでは後ろから
犬の形でつながっていた。
いまは大きく開いた女の両足を肩に担いで
その奥を削岩機のように
突きまくっている。
ペニスがじゅるじゅるぴちゃぴちゃと
音を立てながら
ワギナの間を押し分けて出入りする様を
見つめ合ってまたたかまる。
親指をしゃぶりながら
眼をとろかせたかと思うと
次の瞬間には眉をしかめてわめく。
「おまんこがとけちゃう。」
呼応したかのように
アナルに突っ込まれた挙句の
歓びの声が返ってくる。
『やっぱり、やっぱり、そこに入れちゃうのね。』
「あああああ」
『イク。イク。そこよ。そこお。』
口から唾液が流れ
乳房から汗がほとばしり
つながった性器からは愛液が噴出す。
「ぎゃあああ」
『ぎゃあああ』
期せずして悲鳴が同期した。
がくがくと身体が痙攣し
ペニスがぐいぐいとひきづりこまれる。
ようやく、
ようやく、
二度目の射精に至った。
埠頭で放ったときと負けず劣らずの快感。
二人で身体をふるわせながら
どくどく、びくんびくんと
長い頂点を迎える。
終わった。
やっと。
夜から翌日の明け方にかけての
強烈なセックスはさすがに難業だった。
放ったまま後始末もせずに
抱き合ったままだった。
時に放った後の性器に
吸いついたりするのだが
それすらもできなかった。
変わりに全裸で唇を重ねたまま
男も女も失神するかのように
眠りに落ち込んでいった。
隣室からのよがり声も
ようやく途切れていた…
(続く)
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