女という仮面

ギャハハハ、たいそうなこったな、

オレはいつも言ってるだろ、
おまえ自身には性別はない、と。
あるのは、人間だ、ギャハハハ

ところが、これがとんとわからないでいる。
無理もない、赤いもの着て赤いもの履いて赤いもの出せば、
女になってしまう、
そういう目印に囲まれているから、
おまえはいつまでたっても、人間になれないでいる、ギャハハハ

ところが、おまえが、
一人でいて、赤いものをぜ～んぶ脱いでいるとき、人間になっている、
どういうときかって？
寝ているときだろ、ギャハハハ

ところが、布団に入って目が覚めているときは、
おまえは正真正銘の人間だ、そこに性別はない。

おわかりか？

そのときは、ホントのおまえだ。

うんで、朝起きる、身支度するワナ、
人間から女に変貌する、ギャハハハ
で、人前に出る。

むろん、人間のおまえと女のおまえとではぜ～ぜん、違う。

こういうことだ、
おまえ自身は、いささかも変わっていないが、女の仮面を被るのだ、

なぜかって？
望んだわけでもないのに、まんこを持っているからだ、ギャハハハ

すると、世間はおまえに女を要求する。
女を拒否すると、世間はおまえを袋だたきにする、
村八分に遭うはめになる。

親は心配して、そうならないように、
おまえに心血を注いで女の仮面を作ってやる。

ま、あれだな、イイ就職するために、イイ学校にあげる、これと同じだ、ギャハハハ

モノゴコロついたときから、仮面を被っているから、
本人も、も、仮面が自分だと思い込んでしまうこともある。

しかし、残念ながら、
ヒトは一人で寝なければならない、
ときには、眠れぬ夜もあろう。
すると、おまえのおまえ自身が現れる、ギャハハハ
おまえは人間であることを大声で叫ぶ。

女と人間が両立すれば問題も少なかろうが、
この国では、女には優遇するが人間にはいたって冷淡だ。

おまえが人間を主張すると、女のくせに、女だから、女らしく、
これで片付けられる。
ギャハハハ、困ったものだ、

うんで、好きなまんこもままならない、ギャハハハ
うんで、すきな木登りもままならない、
うんで、好きな野球や相撲もままならない、

ワタシは女人禁制に入りたいのだ。

なんで戦争は男でやるかっていうと、
女がやれば部族や種が絶滅するリスクがあるからだ。
男がナンボ殺されても女が残っていれば絶滅は免れる、ギャハハハ
先の戦争で大量の男が殺されても、
それ以上に、生めよ、増やせよ、女は大量生産したろ、ギャハハハ

人間であるおまえは、まんこ持っているばかりに、
女の仮面を被らざるをえない。

そうすると、世間は喜ぶ、男は喜ぶ。
いつしか、おまえも喜ぶようになっている。
人間と女を秤にかければ、女の方が断然、重くなっている。
も、仮面は手放せない、必需品だ。

しかし、夜は、
一人で寝なければならない、隣に亭主が居てもだ。
眠れない夜もあろう、
すると、おまえの人間がサワグ。
ワタシはニンゲンよ、

もっと、ワタシのニンゲンを見て、
ニンゲンがおまえに詰め寄る、

おまえはニンゲンに釈明する、
だって、おまんこはすごく、気持ちイイの、
だって、おまんこがなければ、子供ができないの、

それはわかる、気持ちイイのも、子供も、否定しない。
おまんこも、好きなだけやればイイ、
子供だって、好きなだけ作ればイイ、

淫乱と言われようと、貧乏子だくさんと言われようと、
ぜ～んぶ、やればイイ、
それが人間だから。

ワタシが言いたいのは、なんで仮面を被らなきゃならないか、ってコトよ、
ニンゲンは問い詰める。

なんで、女の仮面を、被らなきゃならないの？

そりゃあ、そりゃあ、

生まれたときから、被っているからよ、


ね、あなたは女の仮面て言うけれど、
女の仮面って、なに？

ワタシにはさっぱりわからない、

女の仮面て、なに？

それはナ、

美人

女だけが美人になれる
女の特権は美人であることだ、

美人に世界はひれ伏す、

どんな天才も美人にかなわない、

大天才カエサルもクレオパトラにかなわなかった。

まんこを持つ人間は、まんこを持つかぎり

美人になる、

カガミヨ、カガミ、世界でイチバン美しいものは、だあ～れ、

鏡と仮面が手放せない。



おまえのニンゲンは反乱するが、鎮圧されて、奥へ押し込められてしまう。


ニンゲンは叫ぶ、

ワタシを自由にして、仮面から自由にして、



ギャハハハ