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匂いとフェロモンの魅力

2012年10月22日 01:47

男性は五感すべてで女をいとおしみ、感じたい生き物だ。

男性を虜にする女性の魅力に魔力があるのだとしたら、自分にすべて身をまかせ感じてくれるその肢体を愛で、それを抱いた時の柔らかい感触、耳へ届く熱い吐息と愛くるしい声、舌を這わせた時に味わうその愛液、そして官能的な匂いだ。

五感の中でも、実体がなく、ひときわイマジネーションを掻き立てるものは鼻腔に感じる匂いという感覚だと言える。

ここでは匂いとフェロモンについて書いてみよう。

フェロモンという言葉をよく耳にするが、フェロモンとは動物の体内から分泌・放出されて、同種の他の個体の行動や生理状態に影響を与える物質の総称を言う。
求愛する時に発する性フェロモンなどだ。

人間にもその物質があり、効果があるとされいわゆる「フェロモン香水」などと呼ばれるものも売られている。

しかし、フェロモンの量、匂い、強さなどは人それぞれであるのと同様、匂いの趣向や感覚というのは人によってさまざまなのですべての人に同じ効果というわけではないし、右に倣えの状態で人間みんな同様の匂いというのも味気ないのではないだろうか。

香水という素晴らしいものが、たくさん出ているのでせっかくだから楽しんでみたらどうだろうか。

愛の媚薬としての香水を。



辻仁成の「嫉妬の香り」という小説を読まれたことがあるだろうか。
その中で上手に香水を使いこなす美しい人妻と、その香りの虜になる青年の、ベッドでの匂い遊びについて描かれている。

男は女のつけた香水の在り処を鼻を這わせて探し、女は毎夜その在り処を隠す。
注意深くつける。
そして秘密に、つける場所を選び香水を纏うのだ。
なんて高尚な遊びだ。
そしてその香りと遊びにはまっていく男・・・。


その他にも有名な香水のエピソードとして、マリリン・モンローはベッドではシャネル5番しか着ないと言い、強いセックスアピールとして名言を残した。

その昔シバの女王は男と愛し合うために作った豪華な褥(しとね)にふんだんに香料や花びらを撒いたというエピソードもある。

また、楊貴妃は匂いの良い花や果物を食べていたと言われ、愛を囁く度にその口からは薔薇の香りがしたと伝えられている。

源氏物語の時代には、男性は懐につけた香で夜毎に夜這い足跡をつけたという。

過去から現在において、香りというのはその人の体を現し、印象付け、
消せない愛の記憶の一端を担っているようだ。



では、どういう香水を選び、どんなふうに使うか。

香水がお好きな方ならよくご存知だと思うが、香水はさまざまな香料で構成されている。
香料の中には官能的セクシーニュアンスを含ませるものがある。
例として、ムスクアンバー、シベットなどの動物性の香料など。
またイランイランの花から抽出される香料はリラックス効果と催淫効果があるとされ、バニラなどの甘い香りは適度に用いれば鼻腔を誘惑するし、バラの花の香りは優雅な気持ちになり、甘美で官能的女性を輝かせると言われる。

そして一般的にはオリエンタル調のエキゾチックな香りがセクシー官能的と評される。

しかし、わざわざセクシーな香りを選んでつけるより、自分のお気に入りの香りを、恋人の好きな香りを、というふうに選んだほうが、もっとも自分らしさアピールになるのではないかと思う。
香水は自分の持っている体臭と微妙に交じり合ってその人の「香り」となるのだから。

例えば、普段はボーイッシュパンツスタイルの颯爽とした女性が、すれ違った時に花の香料をふんだんに使った香りをつけていて、その女らしさのアピールにドキッとしたり、コケティッシュ小悪魔系のタイプの女性が男物の香水をさりげなくつけていたりすると、その媚びない色気にハッとさせられたり。
セクシーそのものズバリという香りを選ぶのもいいが、あえて意外性のある演出やまだ未知の香りに挑戦してみるのも面白いだろう。
そうやって自分だけのフェロモンと色香を纏うのだ。


香水のネーミングで選ぶのも面白い
愛の殿堂という名のゲランのシャリマー、熱い恋という名のシャマード、愛の逃避行ならカルバンクラインエスケープ可憐下着を身に着けたならサンローランのベビードールなどはどうか。

ネーミングというのは選ぶときのイメージを沸かせるのに助けになるだろう。


また楽しみ方としては、恋人同士同じ香りをつけてその香りに溶け込むのも良し、彼と会えなくて眠れぬ夜や、自慰の時など、彼の愛用香水をベッドに忍ばせてみたら安心感を得られる、なんていう女性もいる。


香水のつけ方と使い方についてだが、注意点としては、
体につけるなら、手首、ひじの内側、脇腹、腿の内側、膝の裏側、足首など。
体温が高い箇所、なるべく下半身につけるのが良いようだ。

必ず清潔な身体につけ、汗かきやすい場所をさける。

また下着などにつけたり、バスタオルローブなどにつけてみてもほのかに楽しめる。

他には枕やシーツなどのベッド周りにまいてみたり、バスタブに1滴たらしたり、空間に向かってひと吹き、ルームフレグランスのように使ってみても。
パートナー好みに合わせて調節してみよう。
間違えても大量につけないこと。

あくまでもさりげなく、そして自分だけの香りを纏い、媚薬としての香りを楽しもう。

そうそう、男性のつける香水についてアドバイスできることは、女性の好む香りをつけることである。

女性は自分の好む香りを男性に贈るのがベストだろう。

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