- 名前
- ヘクトパスカル2号
- 性別
- ♂
- 年齢
- 38歳
- 住所
- 神奈川
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オチンチン オブ ザ ピーポー のはなし
2012年10月19日 13:50
「オチンチンオブザピーポー」は東の国からやって来たという。本人が東から来たと言い、他のピーポーもそうにちがいないと思ったので、まず間違いない。たとえ地球が丸くて、実際は西から来た方が早くて楽でも。だから、「オチンチンオブザピーポー」は東から来たのは真実なのだ。
私の名前は、正式には「タマタマ・シャブール・オチンチン・オブザーバー・ピーポー」だ。故郷では「シャブール2世」とか「Mr.タマタマ」とか「偉大なるオチンチン」とか様々な名称がある。なぜなら今まで、幾度の戦に勝利し、大陸半ばまで征服したからだ。私は貴族の出ではなかったが、故国を独立させ、大陸の平和を成し遂げかけた。また、貧困や差別をなくす為に善政を行った。芸術や科学を推奨し、各地に学校を建てることもした。
だが、私は町田さんとの愛人関係とソープランドの常連だということをスキャンダルされ、失権してしまった。民衆はなぜか怒り狂い、私の愛したソープランドをお気に入りの風俗嬢ごと焼き払ってしまった。ソープランドは真っ赤な炎に崩れ落ちていった、次の日には看板だけを残し、素晴らしいソープランドは消え去ってしまった。きっとあの娘も。
…もう二度とあの白いすべすべした肌に精液をぶっかけれないのだ。私はお気に入りの風俗嬢アキちゃんを永久に失ってしまった。
ついでに、政治権力と百合枝さんの愛想と妻も失ってしまった。
もう二度と帰ってこないだろう。フェラチオされ、ごっくんこされた精液と同じだ。
出でたものは再び収まらず。
だが私は必ずもう一度故国に戻り、「ソープランド同盟およびその王国」を復活させる。この命と名誉とご立派なオチンチンに懸けて。
ソープランドが焼かれて暫くした頃、小太りの眼鏡の男がパソコンに向かっていた。
最近、近所にキチガイがやって来た。40過ぎくらいの痩せたスーツ姿の男だ。訳のわからない卑猥なことを言うので何回も警察にお世話になっているようだ。
どうやら千葉県の方から流れ着いたゴミらしい。
「オチンチン…名誉に…!故国の…!○×□…!」また騒いでいやがる。知的障害者め!。死にやがれ!。
「うるせーぞ。カス野郎。だまんねえと、警察呼ぶぞ。」
横山は大学のテストが近くイライラしていた。窓を開けて怒鳴り散らした。何かしらの悪徳を犯した気はするが、少しすっきりした。
横山は大学の講義では後ろの方に座るタイプで、地味で大人しい男だった。まだ童貞だった。
勉強は手につかず、無気力にネットゲームをやっていた。
都内某居酒屋にて、ソープランドが焼かれる前日。
「イイジマ君。もう少し飲んだらどうだい?」専務は酒を勧めてくる。イイジマさんは飲めないクチではないが、千葉の柏に住んでるから帰りが心配だった。
「今回プレゼンがうまくいったのは君が、N山さんと仲が良くなったのがきっかけだ。君がいなかったらN山さんは後押ししてくれなかった。だからは今日は少し羽目を外したらどうだい?。」専務のY崎の言うことは概ね事実で、押しが強かった。
「じゃあ、もう一杯」イイジマさんは少し調子よく飲みすぎた。
Y崎とイイジマさんは完全に酔っぱらいのワールドに突入し、真面目なイイジマさんは初めてソープランドに行った。初めての体験だった。Y崎はいつの間にか消え去り、イイジマさんは未体験ゾーンにひとり取り残された。
「あー出る。ヤバい。ヤバい。あー。」
イイジマさんは極楽浄土に蕩け、イイジマのオチンチンは風俗嬢アキちゃんのおまんこの中に溶けていった。ある意味での悟りであった。
うーん気持ちいい。あー死ぬ…かも。
アキちゃんの中に出したあと、イイジマさんは「エンチョウ」という戦いに挑んだ。
「出したくても出ないんでしょ?気持ち良すぎるとなるんだよ。えへへ。アキ、手コキ中学の時からやってるからウマイんだよ。」イイジマさんは「エンチョウ」戦に負け、アキちゃんに弄ばれた。アキちゃんは民放の某アナウンサーに似ていた。アキちゃんにフェラチオでイカされた。イイジマさんは白目を向いて、痙攣した。
素面に戻ったとき、イイジマさんは「ジムショ」に素っ裸で椅子に縛られ監禁されていた。
一昔前のヤクザ映画の役者みたいなヤクザ300人に囲まれていた。
「気分はどうだ。シャブールよ。」ヤクザ達が一斉にお辞儀をする中、一匹のイボカエルが現れた。なんでカエル?。イイジマさんには全てがちんぷんかんぷんになってきた。
「お前の頭の中にお前をバカにするための毒素をいれた。もうまもなくお前は、自分の記憶も人格も失うだろう。これで町田百合枝は俺のものだ。ついでに王国もな。」カエルはゲロゲロ笑った。振動でイボイボが震える。
やめてくれ、先月子供がうまれたばかり…なのに。
そうしてソープランドは焼かれてしまった。
ソープランドが焼かれて暫くたった頃。
現在イイジマさんはキチガイジジイと呼ばれていた。イイジマさんは300のヤクザとイボガエルに打ち勝ち、町田百合枝さんを助けて、千葉に帰らなければならなかった。
イイジマさんはいつも戦っていた。だが戦力が足りない。応援がなければいずれは負ける。
「このキチガイ。いつもいつもうるせーんだよ。」横山は金切り声を上げて、イイジマさんのボロボロのスーツの背中側を指しまくった。イイジマさんは何も言わずに倒れたが、横山は倒れたイイジマさんの死体を執拗に刺し続けた。
アキちゃんはソープランドをやめることにした。
一ヶ月くらい前に、酔っぱらいの痩せたサラリーマンのお客さんが来た。
延長しまくってくれたし、軽い手コキで気持ち良くなってくれたから楽だった。
お客さんはまだ30分もあるのにイって、眠ってしまった。アキちゃんはなんとなく、お客さんの色白なツルツルの胸のあたりを枕にしてじっとしていた。時々乳首を弄ってみた。
中学のころ、親父と喧嘩して家出して、風俗で働き始めた。その頃はまだ規制が厳しくなかった。援交もしたし、美人局まがいなこともした。悪いことはたくさんやった。
酔っぱらいのサラリーマンを見たとき、親父のことを思い出した。
「もう10年か…。」サラリーマンは相変わらず起きない。赤黒い乳首を甘噛んでみる。
そろそろ帰ってやるかな。
イイジマさんが援軍を得て、300人のヤクザとイボガエルをまんまと出し抜いて、町田百合枝さんを助け出した時、アキちゃんは家族の元に無事に帰還した。
大英雄「オチンチンオブザピーポー」は誰にも見送られず、東へ帰っていった。もしかしたら地球を無駄に一周して、西に帰ったのかもしれない。それは誰にもわからないけど、唯一わかるのはオチンチンオブザピーポーには二度と会えないということ。
さようなら、オチンチンオブザピーポー。
きみのことはわすれない。
たぶん。
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