オモテの続き

K林さんは夕方からバイトだそうである。

私とCさんは15時頃彼女と別れ、タクシーに乗って次の目
的地近くへと向かった。
「Ｃさん、彼女って変なんですか？普通の感じだけど」と
私が聞くと、Cさん曰く「名古屋のＭの女性版だよ。外見
は普通。ただ特定の人の事になると*チガイになるんだ。
今夜会うＮ田さんが彼女を避けてるのは当然だよ。彼女と
ふたりきりで会ったりしたら何を言われるかわかったもん
じゃない。現実と想像がゴチャゴチャになることがあるんだ。
私だって、今日はゆりさんと一緒だからいいけど自分だけ
なら断っていたよ。」

タクシーは街中を進んでいった。

Cさんは話を続けた。
「K林さんはあまり愛情に恵まれない育ち方をしたらしい。
そのせいか、愛情対象を見つけるとしがみついて行くようなところがある。自分だけを愛してほしいという独占欲が強いようだ。そのせいでこれまでも何回も恋愛に失敗しているらしい。自分のHPにはN田さんのことが多いけど、自分のエッチ体験を赤裸々に書いていることもある。気が高ぶったらつい書いてしまうんだろうな。まともとは言えないよ」


・・・K林さんは気の毒な女性なのか。彼女のHPは読んだことがあるが、N田さんに関しての話が多い。それがN田さんをえらく称賛していたり、冒涜していたりバラバラである。

私はこの時点では、今後K林さんとどのように絡んでゆくのか、そしてＫ林さんとｱﾎﾏｽｺﾞﾐがどのように絡んでゆくのか想像だにしていなかった。

(続く)