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なぜ男性が結婚しなくなったか?(3)
2010年11月22日 10:28
2、独身でも昇進に支障がなくなった
かつて多くの日本企業は、入社してから定年まで、解雇されない終身雇用制を採用していました。
その時代、転職をするのは珍しいことで、職を変えることは、一つの会社で継続して働き続けることができない人という烙印を押されかねませんでした。社員だけでなく、その家族と会社の関係も強く、「結婚していないと一人前じゃない」「独身者は責任感が足りない。信用できない」と見なされました。「結婚している」ことが、ある種の人間性を担保するような価値観があり、若いうちに結婚するのが常識でした。
そのため、独身者の出世は難しく、男性社員は仕事をする上でも、結婚へのプレッシャーを常に感じてきました。現在では、40歳で独身でいても何も驚かれませんが、その時代は、「結婚できないのは、人格か体かどこかに問題がある人」という偏見にもさらされました。
そして、変化は、1990年代初頭のバブル崩壊後に、起こりました。外資系企業の参入や国際競争を理由に、多くの日本企業は終身雇用制から能力主義へと傾いていきました。転職も一般的なことになりました。結婚しているか否かよりも、仕事への能力が優先されるようになったのです。こうして、職場での男性に対する結婚へのプレッシャーは、終身雇用の終わりと共に薄れていきました。
「確かに、40代で独身の企業経営者、幹部といった人達をよく目にしますね。古い世代の人間にとっては時代の変化を強く感じますね」
このウラログへのコメント
今はいいけど将来年老いて1人のじいちゃんが増えると思うと
悲しい時代ですよねー
> まぁこさん
確かにそうですねー
孤独なじいちゃんがあっちにもこっちにもというのは
ちょっと切ないものがありますね
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