あれから。

彼との決別メールからもう大分経った。

もちろん未だに連絡はない。

しかし、日々自分の心が軽くなるのがわかる。

最近、心から笑える自分に
気持ちを素直に顔に出せる自分に驚いている。

周囲の人も私を見て笑顔になってくれる。


ちょっとした気遣いにもありがとうと言われる。

それがたまらなく幸せだ。


だから毎日貴方に感謝している。
こんな私にしてくれてありがとうと。


彼と出会った頃の私は毎日泣いていた。
己の無知と、力なさに後悔する毎日だ。
人生計画を立て直すべく必死になり、周囲とは対立し、孤独だった。
日に日に無気力になり、ただ時間潰しに様々な事をした。

そんななか彼と出逢い、私の足枷を一気に払いのけてくれた。
感謝してもしつくせない程の事をしてくれた。

頑張った君へのご褒美だと。

私の様々な土台を築いて彼は去った。



だから、今でも隣にいるかのような暖かみを覚える。
もちろん彼が助けを求めたら私は迷わず手を差し出すだろう。


ただ彼のonly oneになれなかっただけだ。


だから、私は彼のために笑っていないといけない。
幸せにならないといけない。

心からそう思える。
幸せになることを自分で諦めちゃだめだ。


最近寒くなり、彼との出逢いを思い出した。


毎日寒い冬に外の非常階段で電話片手に何時間もしゃべった。
彼が仕事に行くまでずっとだ。
そのあと暖かい布団に入るのは心地よかった。


今でも、冷たい空気が頬をかすめると彼が私の側に居ると思う。だから冬は好き。


あなたは幸せですか？
私は幸せだよって毎朝高い空に向かって、遥か遠くにいるあなたを思う。


そう思っているからだろう。
この間兄と飲んでいるとふと涙がでた。
兄も同じ思いを知っているからだ。話が合ういい兄貴だとつくづくおもう。


こんな素敵な恋を
自分を成長させてくれる恋を
私は人生であと何回経験させてくれるだろう。
今はそれが楽しみになりつつある。