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イロの話

2010年08月07日 16:13

よく、いかにもタチ悪そうなオニィサンの隣にいる
妙にイロっぽいオネェさん。
ジロジロ観てるとオニィサンに因縁つけられて
オネェさんはオニィサンの為に何でもする

今時ホントにいるのかの
情婦

では無く、「色彩」の話。

今日の午前中、タバコを買うついでになじみの模型屋さんに寄って、今度作る予定のプラモデル用の色を数色、買った。

彼氏さんや旦那或いはご家族がプラモデルを作られるなら
ご存知な方も多いかと思いますが、プラモデルは大抵の場合
縮尺表示がされています。

1/48、1/35、1/72、1/144、1/100

とか。

模型業界ではそれぞれ、実物に忠実に規定の縮尺で模型化しているわけですが、一つの考え方に

1/1=視点からの距離1メートル。と言う目安がある。

だから

1/100のサイズの模型なら、模型を目線の先1メートルで眺めた時のサイズは100メートル先に有る実物と同じサイズ。
と言う事になる。

これと同じで

1/48は48メートル先
1/72は72メートル先
1/20は20メートル先

と言う理屈になる。

しかし、例えば
1/48のサイズの模型と1/72サイズの模型をで実物で同じ色を使っているからサイズに関係なく同じ色を置いて良いかと云うと

それは、厳密に言えば「X」。

実物のカラーサンプルまで模型に求めるなら話は別だけど、

先ほどの説明どおり縮尺は同時にどの距離から見える実物のサイズか。と言う事も表示している。

観測地点から観察対象である実物までの距離に少なからず地上であるなら大気を挟む。

大気中の塵や埃、水蒸気などが太陽光線などの光源を反射して
白っぽい発色をする。
距離を置くほどに観察の対象は彩を失って最終的には大気の色と変わらなくなる。

これが絵画技法では空気遠近法と呼ばれていて、絵画は勿論、模型の採色でも活用するとよりリアルに見える。

具体的にどうすれば良いか?

グレーやライトブルーを元の色に混ぜてやっても良いけど、
これだとくすんでしまい、戦場を駆け回っている戦車や兵隊さんの制作にしか使えない。

F1マシンガンプラくすんだ色は頂けない場合もある。
でも活用するために補色を使って元の色の彩度を落とす方法がある。

補色とは色の三原色を(シアンマゼンタイエロー)等比で混ぜ合わせた時に出来るグレーを、異なる2色を混ぜ合わせることで作れる色相関を差す。

見つけ方は色相相関図で調べる他、補色を知りたい色を
2~30秒間瞬き無しで、じ~っと眺めて、一気に目を閉じる。
その時、残像としてまぶたの裏に浮かんだ色が、観ていた色の補色。

これは、デザインの仕事に携わっているのなら必須の知識で、これが活用できる事で色のコーディネートの幅も確実に拡がって、更にはパーソナルカラー確立する事が出来ます。

補色の関係にある色の組み合わせの例を挙げると

赤系、グリムゾンレーキX緑系、ビリジャン(もっとピーコックグリーン寄り)
とか

黄系 クロームイエローX紫系 ブルーパープル



対比で組み合わせると暗いグレーになるので、表現したい方の色に補色を足しながら調整する事になります。

最近流行ったアースカラーも補色由来の色達です。

ド派手な金赤や黄色で彩られた新聞の折込チラシ。

ほんの少し補色を加えると紙面は落ち着くし、目も疲れも緩和できる。

そして、プラモデルまで活用できてしまう。

タミヤの1/35の戦車の色を調色していた時に思った事を書いた日記。

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