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今日も脱線ですが

2006年06月14日 01:28

 まだ何も書いていないのだが、メッセージを多数頂く。
 勿論ほとんどは販促ポイント目的の大量発信メールなわけだが、ほんの何通かは内容に触れているものもあり、単純な私としては少し嬉しかったりする。
 中でも最もシンプル感想で嬉しかったのが、「男はいかせてから入れたいという人が多いが、女は一緒にいきたいのだ」という趣旨の一文だった。
 素直な気持ちだ。もちろんこの感覚にも個人差があるだろうが、同じように思っている女性は経験上多かったように思う。
 
 ここで疑問が浮上する。
 
 
 男は果たして一緒にいきたいと思わないのだろうか?
 
 
 答えは、否である。
男の方も、女性紅潮し上りつめていく様子を見て、尚のこと興奮する。
 達している姿を見、子宮の震えと膣の動きを男性自身で確認し、熱く火照った体を抱きながら自らも射精できたら、どんなに幸せだろうかと思う。
 
 
 ではなぜ、いかせてから挿入したいと思うのか?
理由はいくつかあるが、最も大きな理由は、「女性と男性のオーガズム根本的に異なる」ことだろう。
 
 
 男性の絶頂は非常に淡白に終了する。絶頂までの時間も圧倒的に短縮できるし、一度達するとそこで快感は終わり、次の興奮を得るまでにはかなりの時間を要する。
 女性は身近な男性に聞けば分かるが、例えばオナニーをする場合、達するまでは当然興奮状態にあるが、射精するとほとんど瞬時に「何やってんだろ」という気持ちに変わる。
 この変化はおそらく女性には想像もつかないほど早いし、再び興奮や快楽を受け入れる状態になるまでの時間は、年齢を経るごとに長くなっていくだろう。
 
 これに対して、女性絶頂は男性のように一瞬ではなく、またパターンも単純ではない。
 「イク度合い」はその時によって異なるし、一度達してもその余韻を楽しむ女性が多く、その間に更なる刺激があると再び反応し、うまくすれば山脈のように絶頂が連なることもある。
 以前関係を持っていたある女性は、「もう許して」とギブアップの言葉を吐くまでおよそ3時間イキ続けた。オナニーしていて気付いたら朝方だったなどという子もいた。
 まあそこまでの例は極端であるにしろ、基本的に男性よりも長いスパン快感を得ることができる構造になっているのが女性であり、実はセックスを楽しむことにかけては男性よりもずっと「向いている」のだ。
 
 
 この事を前提にすると、男がいかせてから挿入したい気持ちが理解できるのではないだろうか。
 もし男性が女性より先に達してしまった場合、再び元気なペニス女性を貫くことは難しくなる。
 そればかりか、射精すると興奮も急激に冷めるので、女性への奉仕なおざりになりがちで、中にはその時点で中断する者もいる。
 気持ちとしても、自分だけ達してしまって、もう立たないかわりに指や舌でサービスする、というのは、かっこ悪いように思われる。
 かと言って、女性の最初の絶頂完璧に把握して同時に射精するのは、よほど熟達した者でなければできない。
 よく知った相手ならば、どこをどのように、どのぐらい刺激してあげれば達するのか、どういう表情やしぐさをする時が絶頂の前ぶれなのか分かるだろうが、「初めての相手」の場合はかなり難しい。
 
 だが、女性に一度達してもらっていれば、大抵の女性はその後も達しやすくなっているし、挿入そのものが「新たな刺激」となって再び快感を得やすい。
 また、特に男性自身が十分でない(長さ・太さ・硬さなど)場合や、女性器との相性がイマイチだった場合なども、ある程度ミスマッチを解消してくれる。
 一度達していれば、例えば反りの大きいモノであればGスポットを刺激し、それだけで再度達するきっかけにできる。
 長ければ子宮口を突いて刺激できるし、太ければ充足感を与えられる等、何かひとつの特徴だけでも女性に満足を与える可能性が生まれる。
 どの時点で射精してもそれが刺激となり、また女性が既に快感に身を委ねていることが分かっているので、男性も安心して快感を求められる。
 そうすれば、女性の「何度か目の絶頂」に合わせて、それこそ「一緒にいく」状況を作ることもできる。
 
 まあ要するに、女性に先に達してもらうということは、男性だけが達してテンションダウンしてしまったり、女性が「気持ちよくないのにしつこく腰を使われている」と思う状況を作ったり、男性が「自分だけ達してしまったらどうしよう、気持ちよくなってくれてるのかな?」などと不安に思ったりしながら、つまらないセックスになってしまうというリスクを避ける為に、比較的有効な手順なのだ。

 尚、男性自身若さ(回復力)に自信が無い者ほど、先にいかせたがるし、サディスティックになる傾向があると思う(私がそうだ)。
 そのあたりの男性の小さなプライドを尊重して、先に達する恥ずかしい姿をあえて見られるというような気遣いも、男性が求める女性の器量のひとつかもしれない。
 お互いが気持ちよくセックスするためには、こういう最低限の知識と暗黙の了解は結構重要だ。
気分が乗らなければ濡れないことや立たないことも有り得るのだから。

 女性の「一緒にいきたい」という気持ちが、「一緒に気持ちよくなってほしい」という意味なのだとすれば、お互いに余計な気遣いやストレスを持たずに快感を追求できる環境作りとして、一度先に達して「あげる」とでも考えてもらえれば男性は助かる。
 もっとも、毎度そんなことまで求めて女性お付き合いはしていないし、時には何も考えずに獣のように犯してしまうこともありますがね…(それはそれで、たまにならスパイスになっていいらしいですよ。毎度だとひかれますが)。
 

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