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チャタレイ夫人の恋人を読んで

2010年02月23日 23:12

http://static.flickr.com/4068/4378830340_cb5d04274e_o.jpg

チャタレイ婦人の恋人を読んで

何もかも満たされて
愛がどういうことか
生きることがどういうことか
貴女は
知らなかった
あの時まで


もの皆寝静まった夜
貴女は
裏の木戸を開け
森への路を歩く
小走りになっていく貴女
青い月明かりが照らす森の奥深くへ

狼が遠吠えしようとも
貴女には恐怖などなく
あるのはただひたすら
あの人に会える喜び

喜びは月夜の明かりに照らされて
熱く怪しい思いとなる
ただ女となるだけのこと

森の奥の小さな小屋の木戸を開け
そこに待っていた
優しく強く光る目と
たくましい筋肉を持つ男に
ありったけの笑顔を浴びせ
二人は抱き合った

お互いの着物を気ぜわしく脱がせ
熱く口づけ、まるで一匹の雄と
一匹の雌のように深く愛し合った。

お互いに惜しみなく与え、
与えつくした後に二人は抱擁したまま
寝入る

人には生きて知らないといけないことがある。
女はそれを確信した。
性は男と女の生と切り離せないもの。
それは汚くもなく美しくもなく
男と女そのものだ

貴女の体は
一つの逞しい体に出会った
それが恋
心と体と言葉は二つあるが
ひとつのもの

一つではあるが矛盾もはらんで
だからこそ
貴女は生きるということを知った


https://www.youtube.com/watch?v=N6zAJgFvOlM

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