- 名前
- gentle
- 性別
- ♂
- 年齢
- 64歳
- 住所
- 広島
- 自己紹介
- 結構いける方だと思います。 何がって?大抵驚かれますから。 経験豊富というよりも、狭...
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懐かしく思い出した女(ひと)
2010年06月27日 20:56
もう30年以上前の貴女ののことを思い出した。
大学に入って間もなく、貴女と出会った。
貴女は看護婦。私は患者。
偶然電車で一緒になり、降りる電停も近くて貴女を送っていった。僕が19歳。貴女は26歳だった。
あなたの家に遊びに行くようになり、楽しい時を過ごした。
学園祭にも来てくれたね。そして僕の下宿にも。
下宿の部屋に招きいれ、部屋を真っ暗にして音楽をかけた。
確か、小室等作曲、谷川俊太郎作詞、小林啓子が歌っていた。
「あげます」って歌
https://www.youtube.com/watch?v=q9fRNaYwlqw
歌が流れる間、部屋は真っ暗で僕はドキドキしていた。
歌が終わった。
明かりをつけると貴女は目を閉じて眠ったふりをしていたね。
僕はまだ勇気の無い青二才だった。好きだったのにただ音楽が終わって貴女をアパートまで送っていった。
貴女の部屋に泊まったこともある。貴女が私に戸棚の修理をしてと頼んで時間をかけて直しきったときに、ありがとうという貴女の瞳が潤んでいたのに気づいた。
公園を散歩しているときにアベックが上下に重なり合ってみじろぎもせず、じっとしている横を照れながら二人で通りすぎたね。
僕の誕生日にエルトン・ジョンのレコードをプレゼントしてくれた貴女。
「恋愛について」という本をあげようかと言ったら、「恋愛なら私の方が詳しいよ。教えてあげるよ」って言った貴女。
その意味の核心に触れるのがためらわれて、曖昧な笑みを浮かべていただけの僕。
今考えると、男女関係の無かった二人。思い切ってそういう関係になればどうなっていただろうか。
二人で旅行しようと約束した。でもその旅行先には良い思い出が無いからと断ってきたあなた。すぐに了解してしまった。
青臭い僕に貴女は貴女の友達を紹介してくれたね。素敵な女性だったけれど、お茶を飲んで貴女を好きなんだとその女性に告げた。
色いろあったけれど、唯一つ男女関係だけは生まれなかった。
だから今でも懐かしい、甘酸っぱい思い出として時々よみがえってくるんだろうね。
このウラログへのコメント
amiさん。そう思ってくれますか。私も思い出しては胸キュンです。ありがとう。
素敵な思い出を読ませてくれてありがとう!
なんか私も読んでて照れくさくなっちゃいました
> 絢さん
素敵な思い出で良かったのかな?って思うときもある。彼女はどうだったんだろう。そして今どうしてるのかなって想像してしまう。
> 鞠子さん
びっくりしたのはどうしてなの?思いでは大切なものだしいつまでも古くならないから、直ぐその時簡に戻れる。
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