愛撫とセックス

セックスを愛撫の延長とするか、性欲を満たす道具とするか。

愛撫は、相手が悦ぶため。性欲の満足は自分のため。だから、同じセックスでも、相手中心と、自己中心という全く異なる目的がある。

自己中の性欲のはけ口のようなセックスの場合、相手のための愛撫となりずらい。力を入れた痛いだけの愛撫。挿入して性欲を満たしたいことばかりが頭にあるため、相手のことを考えない愛撫になってしまう。

一方、相手の悦びを中心と考えた愛撫の延長でのセックスは、手や唇での愛撫の延長に、自分の「男」で、相手の「女」を愛撫する、という意識で挿入があったり、ピストンがあったりする。

年とともに、性欲が落ちてくることも手伝うが、人として繋がり相手の悦ぶ表情に満足感を得るようになっていくと、徐々に、愛撫としてのセックスになっていく。

性欲が激しかったガツガツ時代よりも、今の方がはるかに女性との「愛撫」機会が増えたのは、面白い傾向だ。「北風と太陽」みたいなものだろうか。イソップも、実は、セックスからこの本のヒントを得たのかもしれない。

女性の皆さんは、そんな愛撫中心のセックスをしてもらっているだろうか。