女のお願い

いつものように、メッセを立ち上げたままで、ネットサーフをしていると、「なにしている？」と、女からメッセージ。「ネットサーフしながら、女子駅伝みてる」と返事すると、すかさずに、「ねえ、しない？」
したい時になると、いつもストレートに聞いてくる女。結局、その押しに負け、女の欲望を満足させるべくホテルへいくことに。
メッセしてから、ホテルに入るまで、１時間以内だというのだから、なんて敏速なのだろう。
女が感じるところはわかっている。ただ、今日は、ちょっと意地悪な心がどこからともなく湧いてきて、女が逝きそうになる度に、動きストップ。気が狂ったように、暴れ出し「イカセテ！」と叫ぶ女。
激しく懇願し、自分で腰を振り、美味しそうに肉某を味わいながら、欲を満足させている女を眺めた。男も女も、欲の炎が燃え上がった時には、さほど違いはない。その女の顔を見ていて、いとおしくなり、最後はいつものツボを攻めて逝かせた。女は、絶え絶えの息をしながら、目を閉じて余韻を楽しんでいた。そして、スヤスヤと寝息となった。
俺はその顔を見ながら、しみじみと「よかったね」と思った。