サンタクロースのお仕置き

せっかくだから、赤いサンタの話を。
裏だけど全然エロくないよ。

小さい頃に、
「1年間良い子にしているとサンタさんがプレゼントをくれる」
と言われた事がある人は結構居るのではないか？

ちなみに我が家の場合、
「…という話があるがそれはただのお話で、プレゼントは親が買う。」
と教えられ予算を告げられたものです。夢を見させて発想を豊かに、とかいう考えは無かった模様。

ソレは良いとして、つまりサンタはプラス条件しか提示しないのです。

誰かに言うことを聞かせようとした場合、プラス条件とマイナス条件を提示するのは常道です。

飴と鞭
Trick or Treat（お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞっ！）

良い子にしていなかった場合のリスクが無いのは、あまりうまいやり方ではありません。
プレゼントをもらえなかった子供は、もらえた子供の喜ぶさまを見て屈辱に身を焦がし、来年への再起を誓う、とか、無いでしょ？

実際問題、サンタの話にはちゃんとマイナス条件があったようです。バレンタインもそうですが日本では企業の思惑で歪んでしまった模様。


サンタクロースは、キリスト教の教父聖ニコラウスの伝説が元になっているのはご存知の方も多いはず。

『ある日ニコラウスは、貧しさのあまり、三人の娘を嫁がせることの出来ない家の存在を知った。
ニコラウスは真夜中にその家を訪れ、屋根の上にある煙突から金貨を投げ入れる。このとき暖炉には靴下が下げられていたため、金貨は靴下の中に入っていたという。
この金貨のおかげで娘の身売りを避けられた』
という逸話が原型になっています。靴下の中にプレゼントを入れる風習も、ここから来ているようです。


日本でも「金に困った貧しい者に、悪大名や悪徳商人から盗んだ金銭を分け与える」なんていう鼠小僧次郎吉の伝説がありますので、資金の出所に問題はありますが、宗教的な背景があれば”聖・次郎吉”とか言われて祭られたりしたかもしれません。

もっとも鼠小僧は実在の盗賊ですが、貧しい者にお金を配った、という事実は無かったようです。なのでタダの都市伝説です。
江戸時代だから結構記録が残っているんですよね。


サンタクロースはプラス条件しか提示しないのです。
マイナス条件、お仕置き担当者は別に居ます。


ドイツの古い伝承では、サンタは双子で、一人は紅白の衣装を着て良い子にプレゼントを配り、もう一人は黒と茶色の衣装を着て悪い子にお仕置きをすることになっているそうです。
お仕置き担当者の名前は不明。サタン？それとも2人合わせて”サンタクロース”なのだろうか？

現在のドイツでは聖ニコラウスは「クランプス」と呼ばれる二人の怪人を連れて街を練り歩き、良い子にはプレゼントをくれるが、悪い子にはクランプス共に命じてお仕置きをさせるとのこと。

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写真はこのクランプスなんですが、こんなの連れて歩いている時点でどんな笑顔も邪悪に彩られる気がします。
というか善悪の基準がサンタの中にしかない時点でただの独裁者です。
サンタは水戸黄門のようにあくまで手を汚さないのですが、こんなので親しまれる存在になれるとはドイツ人恐るべし。


イタリアでは、良い子にはサンタがプレゼントやお菓子、悪い子には魔女ベファナが炭を配って歩くの伝承があるそうです。備長炭くばるんだったら結構喜ばれそうですけどね。

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しかし魔女とコンビなんですね。宗教的に問題がありそうですけど。女性を配置するのはイタリアっぽいです。きっとさぞやSEXYな魔女だろうと思ったんですが、この写真の右側の人がベファナ？


お仕置きの話が日本に入ってきていないのは、やはり商業的な目的が先にあった為なのかな？
お仕置きグッズで売り上げが上がるのは、おもちゃでも大人向けだろうし。でもそういう売り方をしている大人のおもちゃも聞いたことが無いですけど。案外行けるんじゃないかな？

※今回のログが裏なのは、ここの記述の為だけですw


ちなみに、伝承では聖ニコラウスがプレゼントするのは金貨、つまり現金です。
子供にプレゼントに何が欲しいか聞いた時に「現金」と言われても、その子のことを夢が無いとか思わないであげてください。

彼らは初期設定を重視する原理主義者なだけです。