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花火~1 『愛の流刑地』下巻より

2009年11月19日 22:41

花火~1 『愛の流刑地』下巻より

菊治はその全身に接吻をしたい衝動にかられながら、再び中城ふみ子の歌を思い出す。「空高く夜空に花火うち開き我は隈なく奪われている」かつてふみ子もこんな形で奪われたのか。

そして冬香は、奪われる寸前の美しき生け贄である。
すべてを脱ぎ捨てた冬香を正面から見下ろしていた菊治は、ゆっくりと上体を倒し、まず胸元に顔をうずめる。

柔らかく温かいふくらみのあいだで目を閉じると、母なる大地につつまれているような安らぎを覚える。それを冬香も察してか、触れ合ったまま微動だにしない。
もうどこへも行ってはいけません、この私のなかで休むのですよ、といっているのかもしれない。

言葉には表さぬが、そんな思いを交わしたあと、菊治はそろそろと顔をあげる。
瞬間、鼻の先が乳首に当り、そこで気がついたように唇を寄せ、舌をからませる。
そのまま、先を舐めるようで舐めない、弄んでいるようで真剣な、転がすようでふととめる、そんな行為をくり返すうちに、冬香は耐え切れなくなったのか、「ねぇっ・・・」という。

嬲り殺しのような戯れは」やめて欲しい、それより思いきり身体の芯まで貫いて欲しい、そんな訴えが、冬香の身悶えに表れている。正直いって、菊治も耐えきれない。

だがこれほど美しい生け贄をいきなり食べるのでは、もったいない。それより今日はくまなく、冬香の全身に接吻したい。

菊治の唇はゆっくり乳首から腋を経て、お臍まで下がる。そこでまた寄り道をして、さらに恥骨にそって花芯にいたる。

その先端に触れたとき、たまりかねたように冬香が訴える。
「ください・・・・」
「なにを?」ときき、「ください」と二度くり返したところで、冬香が叫ぶ。

「抱いて、抱いてください」
瞬間、仰向けに横たわっていた冬香が起きあがり、裸のまま両手を伸ばして菊治にしがみついてくる。
延々と続く接吻に耐え切れなくなったのか。それにしても、冬香がこんなに激しく自分から求めてくるのは珍しい。

ともかく、菊治全裸冬香を抱きしめて聞く。
「どうしたの?」
だが冬香は答えず、菊治胸元に額をすりつけながら訴える。
「わたしを思いきり、滅茶苦茶にして・・・」
なぜ、冬香は突然、乱れだしたのか。理由はわからぬが、それを鎮めるように菊治は上から抱き締める。

ともかく、冬香は強く抱かれることを願っているようである。むろん菊治も求めているが、花火の音が子宮に響く、といったことを思い出す。

ならば、花火のように打ち上げてやろうか。
遊び心が生まれて、菊治はゆっくりと一回転し、冬香が上になったところで、上体をずらし、菊治の上に跨らせる。

そこまでいけば、なにをされるか。冬香はすでに察したようである。一旦、いやいやをするように顔をそむけるが、菊治はかまわず腰をひきつけ、軽く浮かせて、自分のものを忍ばせる。

瞬間、小さく叫ぶが、菊治はかまわず両手で冬香弱腰をとらえて、さらに奥まですすめていく。
そこまでいけば、もはや離れることはない。

局所の一点はしかと結ばれたまま、全裸冬香が両手を菊治の胸に当てた形で跨っている。

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