- 名前
- チョットちょっと
- 性別
- ♂
- 年齢
- 65歳
- 住所
- 静岡
- 自己紹介
- チョットちょっとあんた!
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私って何?
2009年07月24日 19:49
子供が二人と旦那さん
誰が見てもごく普通の家庭にしか見えない
特段に夫婦仲が悪いとは言えない
旦那さんの評判も決して悪くはない
彼女も一所懸命子供の教育には努力した
自分の事より家の事、子供の事。旦那さんを立てることもしかり
幼い頃より彼女自身の家庭環境で苦労を重ねた
それだけに自分の家庭を大事にしたいと一生懸命だった
家庭の生活費に、子供の教育費にとパートで働きに出て
家計を助けていた
そんなある日彼女の勤める職場で購買部の前面に出る事になった
売店や、商品仕入れ、渉外等
いつしか親会社の大勢の社員の中に一人の男性を見た
真面目そうで、角のない性格に見えた
奥さんはどんな人なのかな?
穏やかな男性だから奥さんも幸せなのだろうなと感じた
いちしか彼を意識するようになり、彼の家庭生活のことを考えると
自分自身の生活に孤独感を感じるようになった
彼は時々挨拶をしながら自然な感じで声を掛けてくれていた
そんなある日
旦那と些細なことでけんかをした
自分の存在感が物凄く小さなものに見え
自分など居ても居なくても同じだと思うように感じてきた
落ち込んだ気持ちのまま職場でいつものように仕事をしていた
ふと
彼が視線に入った
仕事も一段落した後で彼しか目に入らなかった
いつものように仕事上の処理を済ませ何かの拍子に
手と手が触れた
暖かく優しそうな人柄を感じた私だった
何が起こったのか私にも分らない
気が付いたら彼の手を握り締め
彼の胸の中で今日のやるせなさ、この気持ちを何かにぶつけたい
そんな思いだった
彼の胸の前で不思議に涙を流して泣いていた
きっと彼もびっくりしたに違いない
だって訳もわからず彼の胸の前で泣き出したのだから
彼の手を握り締めて
旦那さん以外に初めて握った男性の手
安心するような、落ち着くような暖かさだった
突然ごめんなさいと気を取り直した
そんな彼との出会い
こんな日が来るとは夢にも思わなかった
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