- 名前
- シュウジ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 61歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 自分より相手が喜ぶのを見るのが好きなので、感じやすくいきやすい方大歓迎です(笑) 一...
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幸福の向こう側…4
2009年05月05日 13:08
ヒロがNYに行って
何度か手紙のやり取りがあり
今まであった出来事が…
まるで…
過去のドラマの様に感じてきた…
僕の中でも
ヒロは…
親友のフィアンセ…
好き…
から…
友達になって…
今は親友…と言うより
年が下だった事もあり
妹…
の様に感じるようになってきた
もうそろそろ1年か……
早いなぁ…
と思っていた時
ヒロから手紙が届いた…
シュウジ!
元気で毎日過ごしてますか?
また
背…伸びた?(笑)
ヒロは相変わらず元気です!
早速だけど
シュウジに報告があります
喜んでくれると嬉しいな…
こっちでデザインのお仕事をしている人と
日本に帰って
一緒にデザイン事務所を開く事になりました
凄い才能があって…
優しい人なんだよ
早くシュウジに紹介したいな…
シュウジより少し年上だけどきっと気が合うと思うよ
シュウジの事を話ししたら
彼も早く会ってみたいって…
シュウジ…
もうじき会えるね…
またいっぱい遊ぼうね!
…………………ヒロより
あの時…
気持ちを伝え…
日本…
いや…
直ぐにでも手の届く近くにいたら…
どうなっていたんだろ…
ヒロが…
NYに行ってから
何度考えた事か…
多分…
今もまだ
僕の気持ちはあの時と変わらず…
ヨシとの…
あの別れのきっかけをつくってしまった
自分自身を責め…
ヒロに対して
心を開ききれず…
ぎくしゃくしていたにちがいない…
今は…
やっと…
ヒロからの…
こんな手紙を見ても
微笑ましく思える様になってきた…
ヒロには…
やっぱり幸福になって欲しい…
………………………
それから数ヶ月…
ヒロが
NYから帰国した…
埼玉の彼女の家に帰宅する前に…
真っ先に僕に会いにきてくれた…
会った途端…
シュウジ~(^0^)/
ヤッホー
と屈託のない
笑顔で僕に抱きついてきて…
久しぶり~
また
背が伸びたんじゃな~い
…と
いつもの様に…
お決まりの…
背伸びをして…
僕の頭を撫でながら
よしよし元気そうだね~
って…
懐かしい…
その仕草…
またそれやる~
やめろよ~(笑)
僕はボサボサ頭なのに…
僕もいつもの様に
セットを直す真似をして
セットが乱れるだろ~
(笑)
会った時にする
いつもの二人の挨拶…
そこからは…
まるで機関銃のような早さで
この一年の事を話しだした
ホントに明るく元気になった…
初めて会った時のヒロだ!
ホントに嬉しくて
楽しかった…
そのまんま…
僕達は
時間を忘れて一晩中話した
…………………
これから
何処に住むの?
うん!
この前手紙書いたと思うけど…
タクちゃん…
うぅん…広瀬さんと横浜に自宅兼事務所を買って そこで一緒に住むの…
広瀬さんち…
知らなかったんだけど
実家が九州で
すんごい資産家の家みたい…
一緒に会社やるって言ったら
ご両親が小さいけど
マンション買ってくれるって!
本当は…
二人で頑張って買いたいねって言ってたんだけど…
無下に断れなくて…
来週には
広瀬さんも帰国するから 一緒に九州行って引越しの準備して
それから
一緒に横浜で住むの…
良かった…
もうヒロは…
ホントに大丈夫だ…
僕の中では…もう…
妹を送り出す
兄貴のような気持ちになっていた…
早く広瀬さん…って人に会ってみたい…
……………………
ヒロが
横浜に引越した日…
早速…
遊びに来て…って
誘いの連絡が来た…
NY帰りのデザイナー…
どんな人なんだろ…
………………
初めまして!
広瀬です!
遠いところ
わざわざ来てくれて
ありがとう!
どうぞ!
上がって下さい!
五つも年下の僕にも
丁寧に…
気を使ってくれて…
大人の男性
って感じ…
第一印象で…
優しい
良い人で…
安心した…
ヒロも…
何だか…
もう奥さんの様に振る舞って…
ヨシとの最初の時の様に
いちゃいちゃする訳でもなく…
広瀬さんと…
アイコンタクトで
解りあっているような…
ヒロが…
ビックリする程
大人に感じた…
もう…
すっかり夫婦…
何だか…
少し妬けるような…
寂しいような…
悔しいような…
ヒロがお酒のつまみを作ってる間…
僕は最初…
広瀬さんの話しを聞くばかりで…
ほとんど話さなくて…
余りにも
僕が広瀬さんの事を観察するからなのか?…
シュウジさん
僕…
どうかな?
えっ?
ヒロとの結婚…
許してくれるかな?
な…
何言ってるんですかぁ
それは…
二人の問題であって…
僕が許すとか…
関係ないですよ~
いや!
大いに関係あるんだよ…
な…なんなんだぁ?
いきなり…
彼女…
NYに来た時…
すごく思いつめてるって言うか…
ずっと…
わざと無理して…
明るく振る舞って…
だから…
休みの日…
みんなで遊ぼうって言っても…
全然来なくて…
えっ?
ヒロがですか?
そうだよ!
やっぱり…
ヨシの事…
よっぽどショックだったんだなぁ…
えっ?
誰?
そのヨシって子
ヨシ…
知らないんですか?
知らないよ…
あっ!でも…なるほど…
そういう事だったんだね…
と言うことは…
シュウジさんはわかってなかったんだね…
な…何をですか?
ヒロ…
彼女…
ずっと写真飾ってあったんだよ…
多分…
その…ヨシって子と
三人で撮った写真…
三人の写真ですか?
ヨシとの事…
もう…吹っ切れたんだ…
僕は正直…
少し安心した…
いや…
正確には…
二人だよ!
君とヒロの…
えっ?
そんな写真ないですよ!
そう…
僕とヒロの二人きりの写真なんて一枚もない…
いつも…
ヨシと三人でいたから…
仲間が沢山いたから…
切り取ってあったんだよ…
そのヨシって子が写ってたところ…
だから…
その写真は…
君とヒロが楽しそうに
二人だけで笑ってる写真だよ…
……………………
嬉しかった…
でも…
泣きそうになった…
………………………
若い頃の僕は…
周りの事なんか目に入らない位…
怖いもの知らずで…
初めて会った…
一目惚れした女性にさえ…
追いかけて…
気持ちを伝えていたのに…
今は…
少し大人になったのか…行動する前に…
いろんな事を考えてしまう…
そんな大人には…
絶対なりたくない…って
ずっと思ってたのに…
何度もNYに行こうかと考えた…
でも…
僕なりに…
精一杯悩んだし…
精一杯考えた…
あの時…
だした結論…
今は…
後悔はない…
いや…
これでよかったんだ!
自分に言い聞かせた…
……………………
広瀬さんが…
更に話しを続けようとしたので…
もう…
もういいです…
広瀬さん…
僕もヒロも…
何もないですから…
話さなくていいですよ…
許すもなにも…
祝福します…
二人の結婚…
いや!
シュウジさん!
違うよ!
何もないなんて事はないんだよ…
それこそ…
1番厄介なんだよ…
君とヒロみたいな関係が…
正直…
変な話しだけど…
なんかあってもらった方が…
よっぽど良かった…
彼女の為にも…
僕の為にも…
そして何より…
君の為にも…
全部聞いてもらわないと…
その上で…
ホントに僕とヒロの二人を祝福してほしい!
この人…
本気だ!
本気でヒロの事…
愛してる…
わ…わかりました…
また…
広瀬さんは話しを続けた…
彼女と出会って
半年も過ぎた頃…
僕が彼女に気持ちを打ち明けたんだよ…
その時はおもいっきり! 振られたんだけどね
(笑)
でも…
ある日突然…
彼女からデートに誘ってきた…
急に態度が変わったから…
どうしたんだろう…って 思ったんだけど…
彼女…
今日はおもいっきり
遊んで…
朝までおもいっきり飲みたい!
付き合って!
って…
そりゃぁ~
もう大変だったよ~
彼女が…こんなにお酒強いなんて知らなくて
危うく潰されるとこで
ホントに朝までだったんだよ~(笑)
でも…
店の外がうっすら明るくなってきた頃…
ポロポロと涙を流しだしたんだよ…
やっぱり…
なんかあったんだなぁって…
それで…
とうとう店のカウンター で寝てしまって…
彼女の家まで…
おぶって送って行ったんだよ…
彼女…
僕におぶられてるのに…
シュウジ…
ありがとう…
って言うんだよ~
ホントに知らないシュウジさんにムカついたよ~
(笑)
でも…
その後…
シュウジのバカ~~
だいっ~嫌い!
って…
今度は
背中で大暴れして…
頭は叩くは…
髪の毛はひっぱるは…
す…すいません!
その話しを聞いた途端…
ピンときて…
僕は思わず謝ってしまった…
僕が送った…
手紙…
あの手紙だ…
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