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呪われた女

2009年05月02日 10:50

呪われた女

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先日の創作モデルになった女性

8年くらい前

彼女と友人とで突然

カラオケにいくことになった

そしてカラオケのあと

飲んでしまったわたしは

彼女の家に泊まった

泊まったのは3回目



以前 友人に餃子パーティーするぞと

連れていかれ

洗面器のようなボウルが3つ

彼女旦那が皮に包み焼いて食べていた

「83個め」

2人子供が

「もう食べられない....」



わたしを誘った友人が

「俺も28個食べたのだけどさ

先が見えないんで誘った」

そんなわけで旦那、子供とも面識はあった



その日 旦那夜勤とかで

挨拶だけで出かけていった

そして彼女彼女の友人

わたしとあと男一人

4人で屋根裏部屋で飲み始めた

男が終電が近いと帰るとき

彼女の友人も駅まで送っていくついでと

帰っていき2人きりになった



この時点では彼女もわたしも

酒を飲み交わすことしか考えてなかった

さすがのわたしも

子供部屋が見下ろせる屋根裏部屋では

そういう考えにはならない



そして飲んだ勢いで

身の上話やら色々聞くことになった

今の旦那は3人目とか

子供は1人目と2人目の子

1人目の結婚は実は誰でもよかったとか

とてもいい加減な話だが

1人目の前に付き合ってた男がいて

これが性欲ヤキモチのかたまりみたいな男で

逃げたいけど逃げられない

あきらめかけたときに

男は死んでしまったのだが

最後の遺言

『俺以外の男を好きになるな』

勝手な話ではある

「勝手でしょ 」

「うむ」

「生きてるうちはさ

他の男にあたしを提供しまくったくせに」

「はい?」

目隠しされてエッチされて

終わったあと目隠し取られて何が起こったと思う?」

「他の男に抱かれてた?」

「そう、でもってそいつ何してたと思う?」

「横で見てたとか?」

「そう」

「ある意味 楽しそうな行為であるが」

「そうなの?」

「うむ ただ不意打ちはいかんな」

「それよ 言われれば嫌とは言えなかったし」

「うそ?」

「なにが?」

「いや 今のあんた見てると

そんな殊勝な女に見えんよ」

「あの頃は まだ何もしらなかったし」

「なるほど」



そういう感じで 彼女の話を聞いた

怒り出すわ 泣くわ 笑うわ



そんな中 わたしは彼女の内腿に目がいく

鮮やかに彫られた刺青

薔薇の花と蝶

「これもね あいつに彫らされたのよ」

「あんた とことんそいつの物だったんだな」

「どういう意味?」

「それ そいつの印みたいなもんじゃん」

「そうかも....」

「しかも死に際にも釘さされて」

「うん」

「その遺言とこの薔薇

「うん」

「印というより もう呪いだな」

「そうかもだから 逃げたくて誰でもよかった」

「だから すぐ破局したか」

「今の旦那はね そいつの頃からの知り合いで」

「ふむ」

「わたしの過去 全部知ってる上で

結婚しようって言われたの」

「そいつはラッキーだったんじゃ?」

「そうかもね でも....」

「物足りないとか?」

「うーん....」

わかるようなわからんような

ただ わたしは 刺青に興味をもった

刺青 見ていいかい?」

「いいわよ」

しみじみと眺める

実に色鮮やか

基本 彼女の肌が白いせいか

いっそう鮮やかにみえる

触ってみると素の肌と墨の入った部分の

触感が微妙に違う

こんなじっくり眺めたのは初めてだった



考えたら 内腿にある刺青

覗きこむとしたら

はたから見たら刺激的な姿勢

ただ彼女の変化に気づかなければ

自覚すらしなかった



ぺたぺたと刺青に触れてたとき

彼女下着の変化に気づいてしまった

彼女パンツにシミが出来ている



おや....?

彼女の顔を見る

やばい気がする

潤んだ目になってる

下に子供が寝てる

それが見下ろせる部屋

さすがに この状況は....



やばいだろ



そう思った



うん 思った      だけ



「もしかして?」

「うん」

「子供うなされてるよ」

「いつものことだから」

「いいのかね?」

「いいのよ」

「さようで」

「ただ これ使ってね」

そう言って手渡されたのはタオル

用途が理解出来てしまう自分が哀しい

断らない自分が 実は素敵な性格と思う



彼女も多分 仕込まれた女

同じ人種なんだと思った



そして翌年

彼女と連絡をとる機会があった

旦那と別れたよ」

「なんで?」

「前から好きだった人と再会しちゃって」

「はぁ?」

「死んだ男の友達なんだけどさ」

「ふむ」

「そいつと付き合ってた時から好きだったのよ」

「ふむ」

「そしたらそいつも実はわたしのこと好きだったって」



嬉々と話す彼女に思った



これも呪いか....

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