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妄想小説7 ~真相~

2009年04月02日 23:51

「あぶ・・・あー・・ぶぶ・・あーーあーー」

たっぷりのおっぱいをもらい、ご機嫌な声をあげているのは佳乃高校からの親友、美穂の赤ちゃんだ。

佳乃と同じように、さんざんおイタをしてきた彼女だったが、どこで見つけてきたのか、2歳上の歯医者結婚して、あっさりとこれまでの生活から足を洗った。
今の二人は、はたから見ればプチセレブと言っていい奥様たちだ。

「・・・で?なんでまた修二と。ありえないでしょ。あんた、旦那に捨てられるよ?」

マイセンのカップを優雅に持ち上げながらも、佳乃相手では口調あの頃のままだ。佳乃も美穂相手には、無防備に何でも相談できるのだが、さすがに金曜日毎の羞恥にまみれた性の内容までは話せない。

口ごもる佳乃に、美穂はふっと表情を和ませた。
「ま・・・ね。修二、あんたのことずっと忘れられなかったみたいだしね。あんたの写真、大事にしてたよぉ。」
「なんで?なんでそんなの知ってんのよ。」
「ごめん。言えなかったんだけど、あんたと修二が別れた後、少しだけ付き合ってた。」

佳乃と別れた修二は、美穂に泣きついてきたという。佳乃とよりを戻したいと。本気なんだと。
何度かそんな話をするうち、なんとなく、寝てしまったのだそうだ。修二のマンションに初めて泊まった夜、本棚にあったアルバムを見てしまったそうだ。きれいに写してもらってるじゃない、と美穂は言った。

「それで、あたしの気持はさめちゃったし、お互いSっ気あるからね。佳乃のこと大事に思ってたんだろね・・・。」

美穂は、あんな卑猥写真を見ても眉をひそめることもなく、平然としている。そんな彼女の性に対する感覚が、佳乃には救いのように思えた。


「あーー、あーーあぶーーっ。」

美穂が赤ちゃんのおしめを替えだしたのを機に、佳乃は腰を上げた。

「ありがと、美穂。聞いてもらって楽になった。でも、修二がそんなに未練たらたらだったなんてね。なんか意外だった」

「ほどほどにしときなよ。」
そんな声を背に受けて、佳乃は美穂の家を後にした。



修二に会いたかった。
声が聞きたかった。
無性に・・・
ただ、無言で抱きしめられたかった。



佳乃は、修二に電話するため携帯を出した。
フリップを広げた佳乃の目に入ったのは「新着Eメール」の文字だった。



「今日の接待キャンセル銀座に出てこないか。竜」


しばらく迷った後、佳乃竜太郎に返信した。
「わぁ嬉しい。お寿司が食べたいな」


竜太郎を失うことは、佳乃には考えられないことだった。

つづく

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今回は、エロ度ゼロです。
ご期待を裏切ってごめんなさい(w

このウラログへのコメント

  • GOROO 2009年04月03日 03:26

    ちゃんとした小説なんですから
    こぉした話も、ストーリーに
    奥行きを与えるスパイス ^ ^

  • しの 2009年04月03日 20:03

    > ズボさん
    うわ~い。ありがとう♪
    おいしいイチゴ探しておきますね

  • しの 2009年04月03日 20:04

    > GOROOさん
    嬉しいな、小説って言っていただいて!!

    デジカフェの方~。。ノベライズしてもいいですよ~~(www

  • しの 2009年04月05日 22:44

    > 濱さん

    をを、ご意見ありがとうございます!!
    参考になります。妄想のまま、突っ走りますので
    今後ともよろしくお願いします

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