デジカフェはJavaScriptを使用しています。

JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。

切ないアイの物語w♪vol.16心

2006年04月04日 00:36

切ないアイの物語w♪vol.16心

はい、日付変更線を越えたので(?!)

久しぶりに『アイ物』更新~~


↓↓↓↓↓↓↓↓

あの日から、わたしはお金を捨てるのをやめた。

と、いうよりも、

あのゴミ箱の前に行くのがイヤになった。

あのときのホームレスに会いたくない。

ただ、それだけの理由。

かわりに、諭吉はわたしの机の引き出しに詰め込まれていった。

気がつくと、いつの間にか、

しわくちゃになった諭吉夏目漱石たちが、机の引き出しにいっぱいになっていた。

その数は、日に日に増えていく。。。



終業式の日――

なにを思い立ったか、わたしは学校に向かった。

時刻は8時半過ぎ。

もう朝のホームルームが始まっている。


わたしが教室に入るなり、

全員が驚いた顔をしてわたしに注目してきた。

担任もかなり驚いている。

西方くんだけが、わたしを見なかった。


終業式は校長の長い話で終わった。


全員が教室に戻り、帰りのホームルームをやって解散。

2学期が終わった。


「亜衣」

西方くんが呼び止めた。

「話があるんだ」

わたしは黙って西方くんについて行くことにした。



西方くんはわたしを中庭に連れ出した。

「ごめん」

それだけ言った。

「なんのこと?」

わたしは何もわからないフリをしてみせた。

西方くんはしばらく何も言わなかったが、ようやく口を開いた。

「今日、これから家に来てくれ」

わたしは黙って西方くん家に行くことにした。



栃木県を代表するような田舎

それが西方くんの住んでるところだ。


西方くんの部屋は、わたしが通っていた頃となにも変わっていない。


「亜衣、学校じゃ言えなかったんだ。本当にごめん」

部屋に入るなり、西方くんが言った。

「俺、すごくバカなことした。お前は傷物なんかじゃない。言ったこと、すごく後悔してる」


もう、遅いよ・・・


そう思ったけれど、言わなかった。


「お前が学校来なくなったのって、俺のせいだよな?
悪かった。本当にごめん。
お前がいなくなってから、お前の大切さに気付いたよ」


西方くんが必死にいろんな単語を繋げ、わたしに言い寄ってくる。


「わたしはもぅ、本当の傷物だから」


自分はデリヘル嬢

もぅ、西方くんも忘れたんだ。

あの頃のわたしじゃない。

そう思いながら、冷たく言った。


でも、西方くんと二人で、また西方くんの部屋にいることは、

心のどこかで、とても喜ばしいことだった。

西方くんが好きだから・・・

本気で好きだったから、そんな西方くんを忘れたくて、

わたしはデリヘル嬢になった。

だけど、忘れられないってことくらい、はじめからわかっていた・・・・



わたしの中に存在する二つの心が、

互いに矛盾していた。



わたしの中には、デリヘルの道で捨てようと思っていた何かが、

デリヘルを続けていても、まだ存在し続けていた。。。


↓↓↓↓↓↓↓↓↓


今日は、FF7『クラウドティファ

ぁ~・・・・眠ぅ~

このウラログへのコメント

  • ささ 2006年04月04日 02:49

    ログの記された「もう遅いよ」でも西方君の家に行ってしまった亜伊の矛盾する心境・・何とも言えない↓

  • ささ 2006年04月04日 02:53

    亜伊→亜衣m(__)m変換ミスです↓

    何か亜衣のログは読んでると切なくなる↓(>_<)

  • たくみ 2006年04月05日 14:04

    西方君がどんな人かわかりませんが亜衣さんはお人好し過ぎだと・
    初コメでこんなことかいてm(__)m

コメントを書く

同じ趣味の友達を探そう♪

  • 新規会員登録(無料)

プロフィール

亜衣

  • メールを送信する

亜衣さんの最近のウラログ

<2006年04月>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30