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月のしずく

2008年11月30日 20:37

月のしずく

どうしても 独りでいたくないときがある

    





 夜だけでなく まっ昼間であっても

突如とした 謂い様のない発症は 不規則に訪れて

たとえ 押さえつけるために 
自分を他の欲で 甘えさせ 尽くしても
啓発を促し 辛いだけの人生ではないと 言い聞かせても

頭でわかっているのに 拭えない恐怖で
何処かへ 求めそうになるもの

それは 抱擁
しかも 男にしっかりと 抱きしめられたくなる欲求

誰でもいい そんな貞操のなさ
ただ胸を貸してくれるのならば


厚い胸板 熱い吐息
どんなに細くみえる外見を持っていても
抱きしめられたとき 誤算に気がつくのが常の女

スッポリと 隙間なく収まったなら
体温も分けてもらえ
安心のあまり 涙を我慢できなくなりそう



気の置けない親友と 語り明かす夜でも

フラストレーション全てを満杯にさせるべく
ご馳走を食べて 買い物を思いっきりした日だって

   満たされない  
   埋めらない
大嫌いな 甘え顔の女


デジ内にも 純粋に逢うだけで良いと言ってくれる男性がいる
本当に信頼できる 秩序ある人たち


ヤヨイの顔を捨てて 昼の私で考えても

多分 あまり苦労せずとも
「抱きしめるだけ」
という行為に 付き合ってくれる人が
もしかしたら いるとも思う

だから ますます 逢えない

私の 淋しさからの誤魔化しを
その優しさ 誠意から 無償で応じてくれる男性を想えば

ただの食事の予定が 抱擁をせがみ
余程 生理的に拒否されない限りは 付き合ってくれるのだろう

多分 とても気持ちがいい...
ずっと 身をあずけていたくなる時間
私は 満たされ 
一時でも癒しを得た瞬間
「この恩をなんとか返す」自分に 戻ってしまう

ただの捨て猫を愛でる感触で 終えてくれる人には
心で感謝し 
本当に恩を感じながらも 別れる事ができても

もし 私を腕の中におき
男の変化を 些細でも見せられたら
男性の生理を抑える 力を感じたならば
どうしたら いいのだろう

おずおず 延ばす手 ためらいがちに
{こんな私を優しく抱いてくれてありがたい}
そんな気持ちがさせるのは
もっとも熱い箇所を 確かめることになる

驚き 身を震わせ

「そんな行為はいけない」
と 叱ってくれたら 
嬉しくて 心底 お詫びした上で
尊敬してしまう

彰かに 狼狽しながらも 
柔らかかった眼が オスの光を放ち
女に恥をかかせまい
同意したのならば 据え膳食わねば

と 抱きに来るのならば
そのぬくもりの代償に 身を任せてしまうんやろか

義理堅いふりをした 
私の淫乱
呼び戻して しまうんやろか....


セックス快楽だけが 恋しいのではなく

女だったら
その瞬間 ただ独りの男に
息がつけないくらい 抱きしめられたい

そんな 想いを 隠せないだけ

そんな夜も 哀しい朝も
いつでも私は 一人きり


****************************************



うなじに這わせていた唇が 動きを緩め
ゆっくり前へと 移動してくる頃
まだ 私の抵抗は 続いていた

「ね...ちょっと...
やっぱり 少し待って...
 今日は汗をかいているから シャワーさせて欲しいんよ...」

帰宅が かなり早かったのか 
もうボディシャンプー香りをさせた旦那
ソファーで拘束されて 動けない

「いや。。このまま全部を味わう。
 そのまんまのニオイって、興奮するもんなんやで。。。」

意地悪...
自分はどんな状況でも 風呂上りでないと
抱き合わないくせに...

彼は学生時代彼女と 夢中で外で愛し合っていた時分
多分 不潔な指での愛撫が原因だったのか
彼女膀胱炎にさせてしまった負い目が
10年経っても 刻まれていて
どんなに発情しても 自分だけは清めている男


ブラウスを こじ開けられ
スカートは たくり上げにかかられている

「待って...しわになるから.. 自分で脱ぐわ」

ストッキングを卸し 下着だけになった頃合をみて
彼が後から そっとブラのホックに手をかけ 
すぐに ヒモをずらす
落ちた布切れを気にもせず 
髪の毛を寄せられ
また熱いものが うなじをつたう

両の手は 汗ばんだ乳房を 揉みしだき
迷わず 突起を指で弄ぶ

向きを替えたのは 私の方

キスして....」

かすれた声で そうせがむ

すぐに 
少しガサついた唇が覆いかぶさる

一旦 離れた両手は 胸と 髪の毛へ
それぞれ 修まり 
ときに激しく 強弱をつけて 
もみくちゃにされて



ヌルリと舌が 入ってくる

遠慮なく 歯茎を舐めまわし 上下を割って
私の舌を求めて うごめく 独立したような生き物
捉えられた刹那 激しく絡んでくる攻撃に
苦しさと 愛しさが弾けて
立っていられるのが 不思議なくらい

そっと ソファへ横にされる
心もとなく 張り付いていたショーツが下ろされ
膝をなでられながら 両足は広げられて

薄暗い居間ではあっても 羞恥で落ち着かなくなる

「いや...見ないで」


無言で 顔を埋める彼
軽い悲鳴が出そうになった

まだ線を保っている筈の割れ目に 舌が走る
下から上へ 何度も往復する感触
閉じようと 力を込める太ももは 
男の腕でガードされ 更へと角度を広げられた

顔をあげる気配の元 私の上に乗りあがり
丁度 反対の向きで止まり
彼の足が 私の顔横に並んでくる

巧みに舐めあげられた 私の秘所は
何の抵抗もなく 彼の指を飲み込んでゆく

あ....

二本 三本と 抜き差しされながら
リズム良く 恥ずかしい音が響く

片方の手が動いたのを感じると同時に
一番 敏感な部位に 息がかかる
指で剥かれた某所に 唇が這わされる

熱い....

充分に濡らされた其処へ 指での虐めが始まる

ん....

もう声を我慢できない

少し 腰の位置を低くしてきた彼の中心へ 手を伸ばす
私の口が 彼自身で一杯になる

もう...
こんなに硬く 大きい....

指と舌で 執拗に攻められる中
唐突に 終焉が訪れる

う....

ビクビクンと 上半身がふるえ
もう触られたくない部分が 収縮を始めている

私の絶頂を見届けてから
彼がゆっくり 私の両足を持ち上げ 自分の肩に置く
付近を 一回 二回
挿入せずに 通りすぎ

お尻を グっと強く掴まれ 
その苦痛に 思わず 目を開いたのを合図にしたかのように
いきなり アツいものに突き上げられる


深い....

容赦なく 突いてくる...私のオトコ

体位を何度も変えて

私を呼びながら 
私を 愛してくるオトコ

つと 動きが速くなり
ふいに 横に身体をずらされる

そろそろ コントロール限界のサイン

仰向けで 少し流れていた胸が
軽く左に戻され 三角のラインを保つ

彼の両手が おっぱいを掴み
激しく 揉みながら 
腰を早める


ああ...

   繋がれた
    このまま
    

自分なのか 追っていた者だったのか
木をグルグル回りすぎて 溶けてバターになった虎のように
何もかも とろけあって 一体になって

   情死...
    なんという甘美な言葉なのだろう


『うっ』

上から 漏れた切なげな一声


一瞬で抜いた処から 熱い液体が迸る
お腹の上に 出されたそれが
勢い余って 顎にまで 降りかかってきた

少し 慌てて 
ティッシュでふき取ろうとしている気配


      いいんよ...
      あんたを感じれるのは 嬉しいんだから


部屋は すっかり真っ暗になっていた

カーテンの隙間から 月の灯りだけが
物の場所を ボンヤリと教えてくれている


ルナ ルナ 
神秘の女神
真っ赤な月は 不吉の予兆

下弦の月が みている


https://jp.youtube.com/watch?v=ERLhZTsNvq0





え...?

そっと 濡らした顎の雫を 手のひらでぬぐい
 抱き寄せてくる人


   その所作  肌のにおい 
   肩の位置  息遣い


何故...?
あのときまでは 確かに彼だったのに
まごう事なき 私のオトコ 
私だけの男性だった筈なのに


誰...? 
あなたは一体....


月光の 細い筋だけでは 顔も よく見えない空間


どうして...?
いつから 抱かれていたの....


もしかしたら......
あなたは......................

このウラログへのコメント

  • あすなろ 2008年11月30日 20:51

    ひょっとして 貴女って作家さん?俺のログ読んでもらうなんて 恐れ多くてハズカシィ・・(*pωq*)

  • やじろべい 2008年11月30日 20:57

    流石文学少女、速読の達人!あまり関係無いかww心地よいリズムが文字の上に漂って居て飽きさせ無い、スゲー

  • ーミっキー 2008年11月30日 22:11

    フィクション?ノンフィクション?でも良い感じ♪思わず‥。
    「月のしずく」は大好きな曲です(^_^)

  • 赤wine 2008年12月01日 01:49

    ますます アナタがわからなくて
    ますます アナタが気になってきた f(^^;

    ねぇ 続きは? (^^)

  • ヤヨイ 2008年12月01日 19:56

    > あすなろさん
    おっちゃん、ごめんな(>_<)
    エロいのはスルーでいいって言ったのに~
    あすなろさんの「元気かな?」というログに、病気の今、良い始まりの言葉なのだなっていつも感謝してる

  • ヤヨイ 2008年12月01日 19:59

    > やじろべいさん
    文学少女がエロい事は書きませんわ(+o+)
    裏と表では足跡をつけてくれる人はかなり違う。
    でもコメ変わらずくれる人たちは、ギャップと軽蔑の狭間で
    付き合ってくれるんね~

  • ヤヨイ 2008年12月01日 20:01

    > ミっキーさん
    どちらでもあり、双方違うのではないかな?

    月のしずくでの歌人は、死人の「Rui」でしたね。
    you tube替えてみました。

    下弦の月は 
    怪しくて美しいです

  • ヤヨイ 2008年12月01日 20:04

    > nekoyanさん
    寒い季節に、不似合いの背景、、だったかな。。。
    いま 私って寒がりだから~

    こうして
    たまに 突飛なログ書きますが、嫌な文章はスルーでよろしくね☆彡

  • ヤヨイ 2008年12月01日 20:06

    > ひこさん
    前半部分にコメありがとう。ひこさんやったら、、多分一晩中でも
    抱きしめていてくれるんやろな。。時々交代して、こっちからもハグしたりで★面目躍如って、、どんどん落ちてゆくだけやん(笑)

  • ヤヨイ 2008年12月01日 20:08

    > 赤ワインさん
    自分でも分からないもん(爆)何も考えず、書きたいことをビシバシ書くから(>_<)
    続きは、、貴方の想像次第。
    月明かりが気まぐれに照らしたた顔は、、赤ワインさんかもね~

  • ヤヨイ 2008年12月01日 20:11

    > さやかさん
    キャ=駄目だよ。さやか姫のような人がエログに気を使っちゃ~
    でも、共鳴してくれて嬉しい。。
    熱い手に包まれて、、安堵して
    過ごしたいトキの重み
    その夜の永さを....

  • あすなろ 2008年12月01日 20:52

    > ヤヨイさん

    元気にしてるかな?ひょっとして俺に読まれると恥ずかしいのかな???

  • ヤヨイ 2008年12月01日 21:16

    > あすなろさん
    そりゃ、そうね~(#^.^#)
    綺麗な風景をいつももらってるのに真逆な路線だから(>_<)
    でも好きに書く場だから、気にしないけれど♪
    また北の絵届いたからUPします

  • ヤヨイ 2008年12月01日 22:59

    > 小春さん
    キャイン!小春嬢までエログに招き入れてもうた(>_<)
    何も言わず 動かず 頭を空っぽにして
    ただただ しがみ付いていたい..
    女は抱き合うだけで充分満たされる部分がありますよね

  • tomyan 2008年12月03日 08:46

    心の赴くまま徒然に。。。(^^ゞ
    男も物寂しく…母なる胸に抱かれたい刻…あるから(^_-)

  • ヤヨイ 2008年12月03日 23:37

    > tomyanさん
    ありがとう<(_ _)>
    そうだね 
    抱きしめられたくもあり 
    求められたらギュっと抱きしめたい気持ちもあるから

    だから 男女は惹かれあうのかもね

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