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続・激ぽちゃな子02

2008年05月29日 20:41

「先日 やがみさんとしてから 体が変なんです」

「変というと?」

「なんか体が自分のじゃない時があるんです」

「具体的には?」

「あ、あの熱くなって 溶けてしまいたいような」

「ふむ」

「あと 溶けたところをかき回されたい」

「早い話 体 持て余しちゃってると?」

「は、はい」

やっちゃったなと思った

過去に数人 こういうのいたな

体だけが 完成されちゃった子

しかも イク事を知らずに 体の感度だけが出来上がっちゃって

イキそうってところまでも到達しなくて

その直前をいつもさまよってて

体は多分 その先を知ってるけど

頭がそれを知らなくて

自覚ないけど それって いつも生殺し状態

それが やっと 到達して 意識より体の方が素直に対応

体が 先走っちゃった状態

もし 放っておいたら 男漁りでも始めかねない

よく公衆便所とか 淫乱とか言われる人って

多分 意識が体に追いついてないんだよな

だから体に振り回されて どんどん深みにはまって

この子がいつまでのいるとは思わないが

せめている間に このアンバランスだけはどうにかしないと

そんなことを思いもした

ただ そう思いながら さっきみたいな拘束放置してるし

とことん 外道だなと内心 苦笑いもした

「まあ 持て余したらおいで 出来ることはなんでもするし」

「あ、はい... あの」

「ん?」

「さっきみたいのもしてくれます?」

「気にいったの?」

「.......はい」

「いいけどね じゃ 本式に縛るとか お尻の穴とかもしとく?」

冗談のつもりだった ほんとに冗談だったんだけど

「はいっ 嬉しいです」

その返事には 本気で困った



しかし まずは 相談ひとつ解決



問題は次の相談だ



「で、次の相談は?」

「あ はい 実は気になる人がいて」

やっぱり それかと思った

この子の人生で 容姿コンプレックス持って

男のいいなりになってきたというのが

この子の悲惨なとこなんだけど

この自覚の無い惚れっぽいところ

これも原因のひとつで 

これを考慮にいれると この子の悲惨なとこって

つまりは自業自得なんだよな

「相手は ドムくんだ」

「えっ なんで知ってるんです?」

「そら 最近 よく話してるし」

「はい」

「彼のページ見たら 自称セミプロミュージシャンとか」

「はい CDも出してるとか」

自作CDで 友人たちと共同制作のだろうが

そういうの出したくらいで セミプロ気取りもどうか思うが

それでセミプロだったなら

昔AVのエキストラやったり ピンク映画助監督したり

スタジオマン、カメラマン事務所アシスタントスカウト

テレビの大道具とかやったわたしは 業界人だったと言える

しかし ただのバイト 又はアシスタント

業界人などと名乗るほど身の程知らずではない

ズレた男だとは思っていた

ついでに別な子から ドムについて相談も受けてた

あかりは知らないようだが 彼には奥さんがいる

離婚間際で別居中とのことだが

彼の生活は その別居中の離婚寸前の奥さんが面倒見てる

おかしいだろ それ

そして その子が相談してきた内容が

年内に別れるから結婚前提に付き合ってくれと言われたとか

あかりとも今度会う約束しているらしい

しかも あかりは家にいたくない子で

家出したら 僕のとこに来いといわれたとか

なんとなく結末は見えてるのだが

多分 あかりは そういう方面に関しては頑固

というか 可愛いとか言われて舞い上がってるのもわかる

止めても聞くまい むしろ心配はそのあと

以前 おなじように体を持て余した子 るかという子がいた

同じような展開で 勝手に わたしのヤキモチ勘違い

離れていった 結果 騙されてフラレ

弱ってるところに言い寄られ やられて捨てられて

持て余した体が暴走して いまや チャット内では

3大男好きと言われてる

間違いなく あかり未来もそうだろう

今回は いよう 止めない 

まだ19だし やり直しはきく



「あ チャットで待ち合わせしてるんです」

「ふむ」

「あの パソコン使っていいですか?」

「いいよ」

まあ 傍観を決め込んだわけだし

激ぽちゃな子ではあるが このお肉の塊みたいな体

わたし個人は 好きなので 眺めてることにした

全裸チャットする19歳 これだけ抜き出せば

男なら 歓喜する題材だし 


しばらく見てて あかりに声をかける

「見られててやりにくかったら下行ってようか?」

「えっ いえ 見ててください」

「いいの?」

「やがみさんの意見も聞きたいし」

「わかった」

意見言っても聞きそうに思えないが見てるとこにした

先の内情を知っててみてると

なんとなく この男の発言に腹が立つが

静観することにした

会話を見てるとこの男

すでに あかりを自分の女扱いしてるし

音楽論まで語ってるが なんかどっかで読んだような話だ

しかも あかりには基礎がないとか才能がないとかいい始めたし

才能は知らんが 高校三年間軽音楽部にいて

バンド活動して 音大行ってて 週2回レッスン受けてるあかり

基礎は学んでるだろうに そう思いながら見てると

いつの間にかあかりが泣き出してる

しかも 死にたいとか打ち込み始めてる

「やがみさぁ~ん.....」

「うん」

「あたし やっぱ だめな子なんだ」

抱きしめてやる

チャットでやつが叫んでる

あかり どうした? 黙って? 発作か?だいじょうぶか?』

あかりの頭を撫でながら 聞く

「彼は君の携帯知ってる?」

「はい...」

メアドは?」

「聞かれたから教えました」

「そか......」

本当に心配してるなら メールとか電話よこすだろうに

チャットで叫ぶだけか  そう思いながら あかりを抱きしめた

キスをして 体を撫でる あかりから声が漏れる

チャットの画面を開いたままで あかりは感じていく

パソコンに向かわせて後ろから攻める

チャット 終わらせたほうがいいんじゃない?」

「あ、 あん、あ、はい...あの」

「やめないよ」

「そんなひどい...」

「そのまま 挨拶して 落としなよ」

「あ、 そんな.... 」

必死に文字を打ち込むあかり

『今日は落ちるね また』

そこまで打ち込むのがやっとなようだった

『今日は落ちるね また明日話して ごめんね』

そう変わりに打ち込んで 送信キーを押した

数分後あかり失禁とともに達した





数日後 あかりからメールが来た

家出します』

また なんか始めたなと思い返信する

『どこに?』

ドムさんとこに行きます』

『なるほど がんばってな』



さてさて 事が動き始めたようだ

はたして 結末はどうなることか



数時間後



『今 ドムさんといます』

ドムさんは?』

『今 シャワー浴びてます』

『そか ドムさんちでくつろいでるんだ』

『いえ ホテルです』

ドムさんちじゃないんだ』

『突然だったんで 掃除してないからとりあえずホテルです』



翌日 またメールがくる

『なんか息苦しいです』

ドムさんちの空気が?』

『いえ 今日もホテルです』

なるほど 家に連れてく気はないってことか

『そか あかり もしもの時は相談のるからおいで』

返事はなかった



そして その夜 チャットをしていたら

あかりから電話がある

「やがみさぁ~ん」

「うん どうした?」

「......いいですか?」

「今 どこ?」

「やがみさんちの前です」

「わかった 玄関前においで」

予想外に早い展開だなと思った

とりあえず チャット中だったので あかりをベッドに寝せて

チャットを切り上げることにした

話の最中だったので きりのいいところまで継続

「で、何があったの?」

ドムさんがおいでって言うから行ったのに」

「ふむ」

「話が全然違うし」

「なるほど」

「それに 気持ちよくしてくれない」

「はっ?」

「自分だけ気持ちよくなったら終わり」

「少しは気持ちよかったんじゃないの?」

「ううん 全然」

「言いたくなかったらいいが どんなえっち?」

キスして 胸を揉まれて 指でいじられて」

「ふむ」

「胸で ドムさんの気持ちよくさせて」

「ぱいずりか...」

「口でさせられて 入れられて 終わり」

「あらま 一回か」

ドムさん 三回も気持ちよくなったのに」

「は?」

「あたしは一回も....」

「もしかして キスして適当にいじられ

胸で一発 口で一発 入れて一発?」

「はい」

それって最悪というか 抜くためだけのえっちじゃん

そう思ったが 口には出さなかった

そうこうしてるとき 当のドムから わたしのキャラに連絡が来た

『やがみさん 相談があるんですが』

『あ はい もしかしてあかりの事』

『はい』

『なんかしたん?』

『なんか聞いてませんか?』

『あ そういえば ドムさんに会いにいくとか言ってたね』

『はい 昨日 来たんですが』

『ふむ』

『いきなり来られて困りました』

『そうなんだ、でも 会おうとか言ってたんでしょ』

『ええ 言いましたけど 具体的な話はしてませんし』

こいつは 先日の会話をわたしが見てるとは知らない

しかも今 後ろにあかりがいるとは思ってもないのだろう

『じゃあ 突然来たんだ』

『はい』

『そりゃ 困ったね』

『でも 誤解させたのは僕にも責任あるし』

会いに来いよと彼氏気取りで言った言葉があかりの誤解か

『家にいきなり入れるのもなんだと思ったんでホテルに泊まってもらいましたが』

こいつ 最低な男だなと思う わたしも最悪だが

ストレートに聞いてよい?』

『はい』

『しちゃった?』

『いえ あ キスはしましたけど それ以上は』

『理性でおさえたと 立派だね』

『ええ まあ 彼女は大事な子ですから』

いつの間にか背後から あかりが覗き込んでいた

「ひどい......」

「まあ ひどい話だ」

『やがみさん ひとつ訪ねていいですか?』

『はい?』

あかりの事好きですか?』

『好きだよ』

『即答ですか?』

『手はかかるし 面倒な子だけど 可愛いと思う』

あかりとはしましたか?』

『したよ』

『即答ですか?』

『好きでしたいと思って彼女も応えてくれてした

それを隠す必要がある? 彼女だって隠す気はないだろ』

『僕は知りませんでした』

『聞いたの?』

『いえ 聞きませんでしたけど』

『聞かれてないことを答える必要はある?』

『そうですが でも』

『例えば 君に奥さんがいて 別居中だったとする

もう離婚は時間の問題で それをいきなり話す?』

普通は 最初に言うべきこととは思うが

こいつには こういう言い方が一番ききそうだ

『あ それは .... あ やがみさんは平気だったんですか?』

『何を?』

あかりが僕に会いにいくこと』

『かっこつけるようだけどね わたしは あかりに幸せになって欲しいのさ

で あかりが望むならそれでいいし 駄目だったら わたしが拾いあげる

そして あかりは次の恋を探せばいい わたしがいる限り

なんどでも拾い上げるから 思うままにすればいいんだよ』

『それで平気なんですか?』

『平気というか これが彼女に対するわたしの愛情だから』

『やがみさんには敵わないですね あかりはあなたこそふさわしいのかも』

『わたしじゃ だめだよ』

『え?』

『一時の支えにはなれるけど 一生の支えには

わたしゃ 狂いすぎてるから』

『どういう意味で?』

『知らんほうがいいよ』

『...........』

『じゃ そろそろわたしは 落ちます』

『あ はい どうもでした』


背後で あかりが泣いている

「やがみさん あたし....」

死にたいとか言うなよ 言ったらもう何もしてやらん」

「..... 死にたいじゃなければいいんですか?」

「ああ いいよ 生きるの前提なら」

「壊してください.....」

もう 壊れてるだろうと思ったが 口にはしなかった

そして あかりを抱きしめた

少しだけ 狂気を開放しようかね

そう思ったわたしだった

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