- 名前
- テセウス
- 性別
- ♂
- 年齢
- 66歳
- 住所
- 福井
- 自己紹介
- 今日も元気だ「○○」が、上手い! 日々過ごしていると、へこむ事や投げ出したくなる事が...
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馴染みの子つづき
2008年05月19日 12:27
手を洗っただけで、ご機嫌が直るなら簡単な事と
石鹸で丹念に特に指先を洗って、臭いが付いていないか
と鼻で嗅ぎながら証拠隠滅に励んでカウンターに
戻って
ビールを注ぎながら彼女のご機嫌を伺うが
まだ般若の面のよう顔をしている。
今日は忙しかったか?
嫌なお客さんは来なかったか?
と、仕事の事を聞いても返事が無い。
髪を切ったのか、若返ったよ
今日のブラウスは、似合うよ
と、ヨイショをしても返事が無い。
こうなったら食べ物で誤魔化そうと
彼女の好きそうな物を注文する
店の親父もこの場の雰囲気を変えるために
積極的に彼女へ言葉を掛けながら
料理を作るが、殻に閉じこもった彼女は
ガンと口をきこうとしない。
困った、もう打つ手は無い。
何かご機嫌を直す手がかりは無いか
考えていると
「もう、帰ろうかな。あなたはキャバクラで
遊べば、楽しいのだろうし。
マスターの顔も見たくないから」
最悪の一言!
このまま帰すと、今後ますます事態は悪化する。
ハンドバックを持って席を立とうとする彼女を
引きとめようと、彼女の手を握ると
彼女
「汚い手で触らないで」と手を振り払う
俺
「汚いと言うなよ。きれいに洗ったんから」
彼女
「そんな問題ではない」
俺
「ただちょっとキャバ嬢にいたずらをしただけなんだから」
「相手の子は、俺の体に触ってないし」
彼女
「あたりまえでしょう。いくらキャバクラだって客の
体を触るはず無いでしょう」
俺
「そっそ、だから浮気はしていない!
体だって、綺麗なままだぞ」
彼女
「若い子がいいのでしょう?若い子と遊んでいれば
良いんだ。どうせ私なんかオバサンだよ」
席に座り直した彼女は、一気にビールを飲み干し
彼女
「仕事が終わってお客さんに誘われていたけど
断って来たんだから」
「嫌な客をママから押し付けられたけど
我慢したんだから」
・
・
・
ビールをがぶ飲みしながら愚痴を続ける彼女に
ビールを注ぎながら相槌を打つ俺。
この後、場所を変えて、愚痴に延々と付き合わされる事
になるが、
今日はこれまで
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