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南に向いてる窓を開け 1人で見ている・・・

2006年01月08日 21:47

 「どこを見てるの?」
よく訊かれる。
車のナビシートで、電車の中で、デパート商店街公園・・・どこにでも、私の心を攫う風景がある。

 壁にかかっている安っぽい絵画の額縁に、天井の照明が反射していた。
キレイ・・・落ちてきた星みたい。
ベッドに仰向けになったまま、そう思っていたら
「何が見えるの?」
男が私の顔に頬寄せた。同じ視線を重ねようとしてくれるのだ。
「なんにもないじゃん」
そう言う彼の顔を見ながら微笑んだ。
このヒトには、私の大事なものが見えないんだ。
そう思ったら急に淋しくなって、指を絡めた。

「俺とのセックスは、そんなに退屈か?」
言いながら、男が脚の間に割り込んでくる。
「そんなことない・・・好き」
男の首筋を撫でる。
唇の湿った感触

あ・・・ぃや・・・ン・・・

抵抗。
こうすることが、この男の猛りを増すことになるのを、私は知ってる。
「『いや』じゃねぇだろ。『入れてください』だろう?」

く・・・ン、は・・・ぁや。

顔を背けてキスすら拒絶する。

乱暴なキス
抵抗をやめないあたし。

やがて乱暴に彼が侵入する。

痛いッ

演技でも、嘘でもなく。視界が歪む。
「いい顔だな・・・そうだ、その顔だ・・・」
男の律動に悲鳴が漏れる

この年になっても、挿入で感じる痛みと、その後の出血。婦人科では問題なしと診断されているけれど。

 「初めてだったの?」
28になってるあたしに、そんなこと聞かないでよ

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