- 名前
- エンドウ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 41歳
- 住所
- 愛知
- 自己紹介
- 精液を溜めすぎると身体に悪いという俗説があります。 実際には常に新しい精子が作られて...
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刎ねる指先
2005年12月24日 23:55
昨年はいろいろとありすぎました。
その中でも印象的なある出来事。ちょうど今の時期、年末特有の怒涛のすき焼きセールの最中にバイト先で悲劇が起こりました。
はっきり言って血の気が引くような話ですので、苦手な人は読まないほうが無難です。
さて、警告はしましたからね。
冷凍スライサー。
冷凍された肉を固定し、回転する刃に向けてスライドさせることで平切りをする便利な機械です。精肉店には必需品ですね。
ただし、便利な反面で危険を伴うので扱いには注意が必要です。
包丁ならば痛みを感じた時点で、自分の意思で刃を止めることができます。しかし、機械は融通が利きません。間違って手が触れようものなら、あっという間に切断ですよ。
つまり何が言いたいかというと、スライサーで右手の親指切りました。
操作を誤り、回転する刃に指が突撃。一瞬、指先に熱が走ったと思ったら、爪が半分近く無くなってしまいました。
肉を切り落としていたはずが、自分の指を切り落としてしまった訳ですね。
もう、血の気が引くわ引くわ。
だって傷口はグロテスクに肉を見せてるし、そこからどんどん血があふれてくるのだもの。
しかし、そこで慌ててしまう訳にはいきません。傷口を洗い流し、ガーゼを当てて上から圧迫します。テープで固定し、指の根元には輪ゴムを巻いてもらいます。とりあえず血が止まれば問題ありません。
それともうひとつ。切り落とした肉の中に俺の爪が混ざってしまった可能性があります。異物混入、それもよりによって人肉とあっては信用ガタ落ちですよ。これは回避する責任があります。
友人にそれを伝えて探してもらったら、薄っすらと肉の付いたエンドウさんの爪が発掘されました。ああ、すごく気持ちが悪い。
見つけた友人がこの上なく驚いていたので、自分でゴミ箱に捨てました。
さて、こうなってはバイトなんかしている場合ではありません。
店長に連れられて救急外来へ行きました。先客が数人いたので、順番待ちです。
いや・・・俺、指痛いんですけど。ゲーゲー吐いてる幼児とかいましたし、他の患者も大変なのはわかります。ガーゼに血は滲んでくるし、俺もあんまり余裕ない訳ですよ。
しかし他人がそんなことを知る由もない。ちくしょう。
どれほど待ったのか、やっと診察です。怪我をした経緯を簡単に説明すると、医者が一言。
「では傷口を見せてください」
・・・あの、自分で取れというのですか。使いにくい左手で取れと仰る?
そりゃあ、できないとは言いませんが、医者なんだから気遣いぐらいして欲しいもんです。
仕方ないので自分でガーゼやら何やらを取りました。そしてまた溢れてくる血。泣きたい。
診察後、待合室で待ち、その後レントゲンを撮りました。結果を看護士に手渡し、また待合室へ。その間にも血はトクトクと。早く止血してくれ。
ぼ~っとしていると、名前を呼ばれました。レントゲンで骨に異常がないことがわかったので、ようやく止血をしてくれるそうです。
なんか縫うらしいですよ。
まず消毒をするのですが、これがもう、すごいしみまして。
痛い痛い。切った時より痛いんですよ。思わず「か~・・・!」と声が出てしまいました。
何ですか「か~・・・!」って。おかしいだろ。そりゃあ医者にも笑われます。
次にした麻酔もこれまた痛い。何と言うのか・・・爪の間に針を刺される痛みです。
医者が傷口を縫っていきます。チラッと見たら指から糸が伸びていて、あまり気持ちの良いものではありません。けれど、それで血が止まるならありです。
しかし、どうも様子が芳しくないようです。縫っているだけでは血が止まらないのです。
そこで、医者は怪しげなものを看護士に用意させました。なにをするのか興味はありましたけど、直感的にソレは見てはいけないものだと思って眼を瞑りました。
「ごめんね、これはちょっと痛いよ」と医者が仰られます。
瞬間、新手の痛みが指を襲いました。経験はありませんが、爪を剥いだ上から針を突き刺す痛みに似ていると思います。多分
ひどい痛みです。身体は震えるし、脂汗は浮いてくるし。
いやいや、これで止血できるなら我慢ですよ。なんとか堪えました。
終わったようで、医者が声をかけてきます。とりあえず止血はできたとのこと。
何をしたのか聞いてみたら、熱で焼いたそうです。そりゃあ痛い訳です。コンパスの針をふたつ合わせたような器具は何とも凶悪でした。
次はどうするのかと思ったら、外科の先生がいないのでまた明日来てくださいだってふざけんな。
実際やることなんて止血ぐらいしかないかもしれませんが、他にも何かするなら今日やってくださいよ!ばか!
そんな次第で怪我しまして、先回の年末年始戦線から撤退しました。
当時は、忙しい時期に迷惑をかけることになってしまい申し訳なく、稼ぎ時に稼げないことが残念でした。
治ったものの若干欠けた指先をこの時期に見ると、拭いきれない不安を覚えるのでした。
このウラログへのコメント
読んでて痛そぅでした…(┰_┰)
ぉ大事にして下さぃ☆
両手で顔を覆いながら・・でも指の隙間を少し開いてしっかり読みました。えりなら痛さで気絶しそう(泣)
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