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14th Roppongi Part 7

2007年11月19日 00:10

儀式はかなり窮屈な姿勢で始まったが
指を使いやすいように
舐めやすいように
もっとみんなに見えるように
イクたびに体を入れ替え
露骨な姿勢をとるにつれて
最後には、肘掛を枕にし
片足だけを高く持ち上げて
背もたれにかける、という
卑猥な姿勢に落ち着くことになった。
当然、性器は大きく口を開け
暗い照明の下でも見てとれる
ピンクの複雑な形状の奥襞も
陰唇がヒクヒクと収縮するところも
そこがどくどくと愛液を噴出すところも
その下にのぞくアヌスがうごめくところも
すべてをみんなの視線に晒すことになった。
数分前には激しく潮を吹いたから
下半身はぐしょぐしょに濡れている。
数分前には多めの精液をかけられたから
上半身はねっとりと濡れている。
そして、ソファの上には大量の愛液があふれ
上質の絨毯の上にこぼれだすくらいだったから
背中までも濡らしているに違いなかった。
大きく股を開き、濡らした全身を
惜しげもなく男たちの視線に晒しながら
なお、不足かのように自慰をはじめるさまは
とてつもなくエロティックだった。

だが、先ほど仕入れた知識では
ハプニングバーでは、この程度は見慣れた光景だという。
確かに例のアルバムの中には
20人ぐらいの乱交風景もあったし
5人ほどの女性が、性器に指を呑み込み
並んでいっせいに潮を吹いているといった
すさまじい写真もあれば、
カウンターの上に上向きに寝転んだ黒人
天を突く角度で露出した巨大な陰茎にまたがる女性写真
同じくカウンターに仰向けになった男を
一人は口、一人は性器をまるで犯しているかのように塞ぎ
腰を遣っている二人の女性写真
淫靡でそのものの女たちの光景を見ると
ここが異教を信奉する異境であるかのように思えてくる。

「見て。見てて。」
「また。またイク。」
今度は誰も手を出していない。
キスすらしていない。
バイブレーターも振動していない。
なのに、自らの手と指だけで
全員の視線を浴びるだけで
また達しようとしている。
片足を高く掲げた姿勢だけに
クリトリスをつまむ細い指の動き
性器の奥に入れ込まれようとするとがった指の動き
ワギナを撫で回す柔らかな指の動き
繊毛虫のようにヒクヒクうごめく
女性器を這い回る光景
すべて見て取れる。
「またよ。またよ。どうしてええ。」
「見て。見てええ。」
「私を見てっ。」
「うううう。」
「いくうううう。」
ささやくような音量が
それでも少しばかり高まると
以前にも増しての快感が押し寄せたらしく
濡れた下半身の上に再び垂らしながら
身体をガクガクと硬直させた。
そのすさまじい反応に全員が息を呑む。
その妖しい光景に全員のペニスが反応した。
よだれを垂らし
白目を剥いて
明らかになかば失神している。
自慰だけでここまで、と誰もが思った。

ようやく自らを取り戻し
目に光が戻った時、周りの男たちは
我慢できない、と言う風情で
最後の瞬間にむけていっせいに動きだした。
この女にとって挿入は意味がないのだが・・・

(続く)

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