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女の価値、ビアンの価値。そして私自身は?

2025年11月30日 08:58

女の価値、ビアンの価値。そして私自身は?

今回は、身も蓋もない少々残酷とも言えるテーマに触れてみたいと思います。
私自身の体験も含めてのお話です。

私は大学時代から、ビアン女王様として、恋人であれ、BDSMの「奴隷」であれ、相手を “選ぶ” 側に立ってきました。
けれど、その立場は永遠に続くものではなく、いつかは終わりが来る――そんなぼんやりとした自覚も、心のどこかにありました。

さて、私が「選ばれるべき」女の子には求める「条件」がありました。
それは、私がいま「選べる立場」でなくなった現在でも、女の子を観る基準として変わっていません。

第一に必要なのは、「真正ビアン」であること。
あるいは、そこに至る素質を持っている子。(私が少しずつ目覚めさせ、そっと堕としてゆける子ですね。)
これは私にとって最低限の「基本条件」です。
しかし、素質のある子を丁寧に堕とすには、かなりのエネルギーを要します。
年齢を重ねた今、そのエネルギーを常に保つのは正直なところ難しい状況です。
そういう意味でも、私はすでに「選ぶ側」からは降りた、と言う厳然たる事実を受止めざるを得ません。

最近は、男性に相手にされないから女性に寄ってみようか、という下心丸出しの “自称ビアン” もいますので要注意です。もちろん、そんな中身のない言い寄りは、すぐに見抜けてしまいますが。

「基本条件」を上回る「上位条件」

さて、ここからさらに絞られてゆく“上位条件”についてお話しします。

⑴ ルックス

ルックスは、もちろん大切です。
ですが私は、女優アイドルを選ぶわけではありませんので、顔立ちが整っている=合格、というわけではありません。
一言で表すならば、「品格のある顔」。
どこか凛とした、風が通るような印象のある顔立ちです。
そう「品格」としか言い様がございません。

⑵ 体型

これもモデル選考ではありませんから、「完璧スタイル」を求めるわけではありません。
ただ、その子が自分のベスト体型を保つ努力をしているかどうか。
この“姿勢”があるか無いか、とても重要です。

ファッションセンス

私の価値観を押し付けるのではありません。
目の前のその子自身が、自分の魅力をどう着こなしとしてセクシーな表現しているかを見ます。
此処は分かりやすくするため、私が望ましいと感じる例を挙げましょう。(あくまで一部です。)

シースルーシャツ(黒・カーキ)+インナーキャミ+細身パンツ

レーストップス(黒・ベージュ)+タイト・ミニスカート

深めVネックニットブラウン・グレー)+フレアスカートワイドパンツ

背中開き(バックオープン・バックシャンニットワンピース+ロングスカート

サテン/シルクのキャミ+ジャケットスキニーパンツ

タイトワンピースやラップワンピース+7cm以上のヒール

逆に言えば、こうした着こなしが自然にできる子は、ルックスも体型も総じて平均以上なのです。

教養

これは「学歴」でも「職業」でもありません。
人としての深み、言葉使い、思い遣り、知的好奇心――これらの総合的なものです。

具体例として、五年前、某BAR(後述します)で出会った素敵な女の子の話をいたしましょう。
彼女とは会話がどんどん深まり、ハイデガーにまで話が及びました。
その夜、私が即「お持ち帰り」したのは言う迄もありません。
その後も何度かお会いしてセックスもしました。
ある日ふと私が何気なく「XXちゃん。お仕事は?」と尋ねると、
彼女は言ったのです。「堀之内の風俗で働いているの」と。
私は驚きつつも、慌てて言いました。
「・・・お仕事よりも・・・XXちゃんと素敵なセックスができる――それが私には大切なの。あなたの舌技、本当に素敵よ。よければ、もっと色々教えて気持ち良くしてね」と。
XXちゃんは微笑んで、
「気になさらないで。私は優奈お姉様を愛していますから」
そう言ってくれたのです。
その一言に込められた気遣い、言葉の優しさ、愛情表現・・・私は深く胸を打たれました。
これこそが「本物の教養」なのだ――と。
残念ながら、彼女とは一年半程お付き合いしましたが、急に連絡が途絶えてしまいました。
いまでも忘れられない女の子のひとりです。

女の「市場価値」が変わる瞬間

さて、余談はさておき、上記の「条件」を満たせる女の子は、ほんのひと握りです。
そして私は、かつてその子たちを“選ぶ”側に立っていました。
此処で先ほど触れた、BAR の話が出て来るのです。
当時24歳の私目当てにお店に来る女の子が多い事を、BARのミストレスは目ざとく気づいていました。 そして、「カウンターの、その止まり木は優奈専用ね。お店の看板になってほしいの」と言ってくださったのです。
私はお酒を飲みませんので、ペリエばかりでしたが、XXちゃんの様なただ可愛い女の子たちが会いに来てくれる、そして“選び放題”。その状況が嬉しくて、週三回以上は通っていました。

ところが29歳の誕生日をそこで祝ってもらった夜、ミストレスは静かに言ったのです。
「優奈。今日で“看板”は卒業ね。いままでありがとう。お疲れさま。」
「えっ!ミストレス、私、まだまだイケるよ」
そう返した私に、彼女は厳しい現実を告げたのです。
「女の価値はね、30歳を境に急落するの。本人は気づかなくても、女の子たちはもっと若い子を選ぶのよ。今日あなたは29歳。もう"崖っぷち"なの。あなたはもう“選ぶ側”には居られなくなるのよ。分かる?」

その一言で、私は「選ぶ立場」から降りたのだと悟りました。

それは――女の価値は、確かに年齢を境に急落するという、身も蓋もない残酷な「現実」です。

これは何もビアンの世界だけではありません。
異性愛の世界でも全く同じです。
35歳以降、女性は「高齢出産」というリスクも背負うのです。
それ自体は医学的な事実であり、そこに良し悪しの評価など必要ありませんが、社会が女性を判断する基準として残酷なまでに作用しているのは確かなのです。

所謂「市場価値」は、恋愛でも、セックスでも、ビアンの世界でも必ず存在する。ー此れが現実。
どれほど個人が気高く、努力し、成熟しようとも、“そう見られる” という現実からは逃げられないのです。

だからこそ、私はあの時のミストレスの言葉を、今でも冷静に受け止めています。
 「29歳は崖っぷち」――あれは、単なる意地悪ではなく、世の仕組みの中で女性が置かれている立場を、率直に示したものだったのでしょう。

そして今、34歳の私がこうして文章を「このサイト」に文章を投稿している。
これ自体が、私がその現実に抗えなかった一人である、という証ではないでしょうか?
選ぶ側では最早なく、ただ自分の言葉だけをここに置いている――私は既に“負け組”なのです。

30歳を境に女の価値、ビアンの価値は落ちること。
その残酷さと不条理さから目を背けないこと。
そのうえで、自分がどこに立つかを自分で選ぶこと。

この五年間で、私が得たのは、せめてそのくらいの「冷静さ」でした。

このデジログへのコメント

  • ベソ 2025年11月30日 09:55

    深い。実に深い。良い勉強をさせていただきました。ただ、貴女は「負け組」などではなく「選ぶ側」から、より高い次元へ昇華なさった、ということではないか、と思います。個人的には女盛りは40代以降と思います。

  • 西野 優奈 2025年11月30日 16:04

    > ベソさん
    それは男性の妄想(綺麗事)です。
    「熟女は良い」という俗説ーそう言われている女性がどれ程の「あらゆる無理」をしているか。
    抑も20代の子より40代以降のオバサンを選びますか?

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