「悪い夏」ﾚﾋﾞｭｰ☆

北村匠海主演他。公務員、闇堕ち―その出会いが、破滅への転落の始まりだった。市役所の生活福祉課に勤める佐々木守（北村匠海）は「職場の先輩・高野（毎熊克哉）が生活保護受給者の女性に肉体関係を強要しているらしい」と同僚の宮田（伊藤万理華）から相談を受け、真相究明の手伝いを頼まれる。真面目で気弱な佐々木は、正義感に燃える宮田の頼みを面倒くさいと思いながらも断ることができず、その女性、育児放棄寸前のシングルマザー・愛美（河合優実）のもとを訪ねる。愛美は高野との関係を否定するが、実は裏社会の住人・金本（窪田正孝）らと共にある犯罪計画の片棒を担ごうとしていた。そうとは知らず、徐々に愛美へと惹かれていく佐々木。ふとしたきっかけで万引きを繰り返すようになってしまった生活困窮者の佳澄（木南晴夏）らを巻き込み、佐々木にとって悪夢のようなひと夏が始まろうとしていた･･･。クズとワルしか出てこない！血と汗と涙、そして鋭利な笑いに彩られた、狂乱サスペンス・エンターテインメント。

8/10点！！お～いいね～本作は城定監督で正解だったと思う。城定監督の追い詰められているけど堕ちきれない滑稽さがクライマックスを盛り上げていて、この手の作品では久々にアガった。ヒリヒリしきれない笑いも好き（笑）北村くんの悪い顔も新境地だけど、悪い役やる窪田正孝はやっぱりいいね～。他も絶妙な配役。なんとなく、クライマックスのごちゃごちゃした感じは舞台っぽいかな。佳澄みたいな人はリアルにいそうで心痛かった。無知は罪っていうけれど、法や手段を知らないと周囲を巻き込んで破滅していくのがずっと前から変わらない日本。より助けてくれる人はいなくなった。最後、丸く収まって良かったね～佐々木くん。佐々木は子どもにやけにこだわっていたけれど、過去に何かあるのだろうか（あるのだろう含みがあった）。好きな俳優陣が出ているなら、出ていなくても中々面白い堕落サスペンスコメディですよ♪2025年公開。