ベートーヴェン捏造も観に行かないと

「木の上の軍隊」を観てきました。
主演は山田裕貴さんです。

山田裕貴さんは、今月に入り、お父さんである山田和利氏の逝去を発表されました。
山田和利氏は元カープ選手で、引退後、4年前まではカープで二軍コーチをされていました。
その後が気になっていたところ、去年、山田裕貴さんのオールナイトニッポンにゲスト出演され、とてもお元気な様子だったんですが、その時はすでにガンに冒され闘病されていたようです…驚きました。

そんな山田和利氏のご子息である山田裕貴さんのことは、密かに応援していました。
お父さんの影響で、一時は野球選手を目指したこともあったそうです。
まあ、元カープ選手の2世で、そこまで有名になった俳優がいないからってのもありますが、頑張っている姿がすごくいいなと思っていました。
ゴーカイジャーの頃は正直、そんなに演技が上手いとは思わなかったし、イケメンとも思わなかったんですが、去年の冬に月9に出たときに上手いじゃんこの人、しかもかっこいいじゃん、と。
着実に成長を重ねた俳優さん、なのですね。

この映画の山田裕貴さんは、沖縄の木の上に取り残されて終戦を知らず、2年間サバイバル生活をした軍人、という設定なので、終始きたならしい格好で（スマセン）イケてるとは言えません。
しかし、かっこいいのです。
演技力、特に眼光が素晴らしいのです。
ほとんどのシーンは上官と会話してるだけなのに、ちゃんと時間の流れや抑揚を感じさせるのです。
しかも戦中の恐怖の表現も、切ないほどリアルでした。

正直、戦争系の映画が苦手な人にはおすすめしません。
本気でつらいシーンが多すぎるからです。
でも、とてもいい作品です。
先日観た「ジュラシックワールド」のようなエンタメ性はほとんどないけど、だからこそ戦中のリアルが伝わってきました。
堤真一さんもいい味出してますね…演技派2人の個性をぜひ、観ていただきたいです。