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本来無一物

2025年07月24日 05:31

本来無一物

清秀の本日の書作品は
本来無一物
「本来無一物(ほんらいむいちもつ)」は、
禅の言葉で、「もともと何も持っていない」
という意味です。これは、
生まれたときも死ぬときも、人は何も持たずにこの世にやってきて、何も持たずに去っていくということを表しています。この言葉は、執着や欲望にとらわれず、あるがままに生きることの重要性を示唆しています。
解説:
「本来無一物」は、中国禅宗の六祖慧能の言葉として知られています。彼は、寺男として雑務をこなす日々を送っていましたが、ある時、五祖弘忍から「本来無一物」という言葉を授かり、その言葉の真意を悟ったとされています。
この言葉は、単に物質的なものがないという意味だけでなく、私たちの心や存在も、本来は空っぽであり、固定的な実体がないということを示唆しています。私たちは、生まれたときに何も持っていないように、死ぬときも何も持たずにこの世を去ります。この世で得たもの、例えば地位や名誉財産なども、結局は一時的なものであり、永遠に持ち続けることはできません。
このことを理解すれば、私たちは、物質的なものや地位、名誉に執着することなく、今この moment を大切に、あるがままに生きることができるでしょう。また、何ものにも執着しない自由な境地に至ることができるかもしれません。

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