師走②

本日の清英の書作品は
師走（しわす）

「師走」の由来には、最も有名な説として
「師（僧侶）が走る」からきているというものがあります。これは、年末の仏事で僧侶が忙しく各地を駆け回ったことに由来します。他にも、「師が馳せ（はせ）月」が転じた説や、「四季が果てる月」を意味する「四極（しはつ）月」が変化した説など、いくつかの説が挙げられます。
「師が走る」説
僧侶の忙しさ:僧侶が、年末の仏事（仏名会など）を多くの家々で行うために、各地を忙しく走り回る様子から名付けられたという説です。
「師」の解釈: 「師」は僧侶だけでなく、神職の「御師」や「先生」など、様々な人物を指すという解釈もあります。
その他の説
「師馳せ月」説:12月が「師が馳せ月（しはせづき）」であるという説です。
「四極月」説: 一年が終わる月であることから、「四季が果てる月」を意味する「四極（しはつ）月」が変化したという説です。
「年果つ」説: 「年が果てる（年を終える）」ことから「としはつ」となり、変化したという説です。
これらの説はいずれも、年の終わりを意識した12月の慌ただしさや季節感を表現した言葉として、古くから存在したと考えられています。