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「両面焼きコンロ」の危険
2007年09月03日 00:41
今日(日曜日)のNHKスペシャルは「大都市を襲う地震火災」だった。
私が最も関心を持ったのは、冒頭の超高層ビルの危険。番組では、巨大な重量を支えるために開発された「高強度コンクリート」(通常のコンクリートの5倍の強度を持つという)が15年前から使われるようになったが、これにも熱に弱いという欠点があり(コンクリートの密度が高まったことにより、内部に水分が残り、高熱に曝されると「爆裂」という現象を次々に起こしてゆく)、火災が発生した場合に倒壊の危険性があることが分かり、その後、ポリウレタンのシートの断片をコンクリートに混入することで、この欠点をカバーできるようになったが、新しい工法がとられたのは7年前からで、それ以前の超高層ビルは倒壊の危険を免れないということが、紹介された。
超高層ビルの倒壊といえば、2001年の米同時多発テロによるWTCビルの倒壊。アル・カーイダが乗っ取った二機の旅客機は、ツインタワーの両ビルのかなり上部に突っ込んで火災を起こした。
私などはそのニュースを見ながら、「命を捨てて突入するなら、どうしてもっと下のほうにしなかったのか」と思った(不謹慎かもしれないが、事実そうだった)。ところが、数十分後、二つのビルとも、火災を起こした階がつぶれると、まるでもろい粘土でできた建物のように押しつぶされて崩壊したのであった。
たぶん数百トン、あるいは千トン以上の重量を持つ火災を起こした階より上の部分が、支持鉄骨の熱による軟化で支えきれなくなり、3~4m落下。この間に生じた落下速度に伴う衝撃が、下の階を次々と連鎖的に押しつぶしたものである。恐らく、テレビを通じてこの映像を見た世界の数億、あるいは数十億の誰も、こんな結果を予測していなかっただろう。
何万トン、何十万トンもあるであろう超高層ビル。何本の柱で支えているかは知らないが、一階部分には巨大な圧力がかかっている。ただ立っているだけなら何も問題なかろうが、ここに地震による大きな横揺れや縦揺れがかかった時、はたして耐えられるのか。今の建築工学がそういった点を本当に極めつくしているのか・・、疑問である。
さて、私が今日、書こうとしたのは、表題の「両面焼きコンロ」の危険性。番組の地震に伴う火災での輻射熱による延焼の実験場面を見て思い出した。自宅のコンロで火事を起こしかけたのである。
わが家では両面焼きコンロを使っていた。私は長男が小学3年生の時に、妻に逃げられ、長男と二人で暮らしている。両面焼きコンロは便利である。途中で裏返す必要もなく、焼きトリなどは4,5分でできる。
数年前、焼鳥を食べながら、次々に焼いていた。ここでいう焼鳥は、必ずしも鶏肉ではない。豚のバラ肉などもよく使っていた。
ふと気づくと、グリルの内壁に火がついて燃えていた。長年使っているうちに、飛び散った食肉の脂が内壁に多量に付着、それに引火していたのである。掃除、手入れが行き届いてなかった。
すぐにガスを止め吹き消そうとしたが、脂についた火は消えない。どうしたものかと思い迷っているうちに、取り出し口や排煙口から黒煙が出始めた。ホースでもあれば水道の水を注げるのだが、あいにくそれもなし。
濡れ雑巾、衣類でくるみ、脂の燃え尽きるのを待とうとも試みたが、グリル内は温度が上がるほど脂が激しく気化し、内部の燃焼は勢いを増す。最後には取り出し口の耐熱ガラスが割れたので、これ以上は無理と判断。結局、消火器を使った。
おかげで台所は、消火器の粉まみれ。コンロは買い替え。もともと散らかった台所の掃除は大変なものだった。
グリルの上側から焼くだけのグリルだったら、こんなことにはならない。両面焼きコンロは恐い。しかし今も、両面焼きを使っている。やはり、便利だから。
このデジログへのコメント
便利な物の大きな落し穴ですね(>-<#)
高層ビルは確かに危険。もっと安全性を考えないんでしょうか‥
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