思わせぶりな新入社員58

慌てて辺りを見渡してみるが二人はいない。
「ねぇ、きみたちどんな格好してるのかなぁ？人が多くて分からないから、教えてくれないかなぁ？」
僕は連絡をとってみた。
しかし返事はこない、、
もう一度連絡をとる、、しばらく経ってもやはり返事はこない。
勝手に盛り上がっていた僕が悪いのだが、約束していたのに来ない彼女らにだんだんと怒りが込み上げてきた。
「ねぇ、いったいどうなってるの？約束の場所覚えてる？間違ってない？ねぇ？」
口調も次第に厳しくなってくる。そりゃそうだ、だって自分史上、こんな展開なんて絶対あり得ないと思ってたから。それをフイにした彼女らに怒りがこみあげてきて当然だ。
「あ～っ！？まちがえてたぁ～っ！！ごめんなさい、せんぱ～い！！」
「えぇーっ？なんでぇー？どうして間違えちゃうんだよぉーっ、待ち合わせ場所を？」
「だって、だってぇ～っ！！、、、私だって、、先輩と、、したかったんだもん、、」
「、、、」
それを聞いて僕はもう責めるのをやめた。気を取り直した僕はもう一度提案してみた。
「ねぇ、今度こそ場所間違えせずに会わない？夜はまだまだこれからだよ？」
どうしてもハーレムを体験しないと収まらない、、なにがなんでも！！
僕は意地になっていた、、。

　　　つづく